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側弯症は、背骨が左右に弯曲してしまう病気です。通常、小児科にみられる脊柱変性
を指します。
原因
側弯症の原因は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
・特発性側弯症:原因不明の側弯症で、全側弯症の60~70%を占めます。
・先天性側弯症:脊柱の先天的な異常による側弯症です。
・症候性側弯症:神経や筋の異常による側弯症です。
特発性側弯症は、思春期に発症することが多く、女子に男子の5~8倍多くみられま
す。
症状
側弯症それ自体が痛みや神経麻痺などの症状を呈することは通常ありません。しか
し、進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
・肩の高さの違い
・肩甲骨の突出
・腰の高さの非対称
・驚愕(きょうかく)の変形
・肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)
・息切れ
・疲労感
・背部痛
側弯症は、視診や触診に加え、X線写真で診断されます。
治療
側弯症の治療法は、弯曲の角度や年齢、症状などによって異なります。
・経過観察:軽度の側弯症の場合、定期的にX線写真を撮影して経過を観察します。
・装具療法:ある程度の弯曲角がある場合、装具を着用して弯曲の進行を抑制しま
す。
・手術:50度以上の弯曲角がある場合や、装具療法で湾胸が進行している場合など
は、手術で脊柱を矯正します。
その他
側弯症は、美容的な問題だけでなく、呼吸器や心肺機能の障害、将来の妊娠出産への
影響など、様々な問題を引き起こす可能性があります。
側弯症の早期発見・早期治療が重要です。お子様の背中に左右非対称な湾胸などが見
られる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。