菅首相が言った、言わないより、原発周辺の本当の危険度を知りたい。「当面住めない」当面とは20年? | こころ、デトックス

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首相発言なかった?…原発周辺「当面住めない」

(2011年4月13日20時41分 読売新聞)

 菅首相は13日、首相官邸で松本健一内閣官房参与と東日本大震災の復興に関して意見交換した。


 松本氏は会談後、福島第一原子力発電所周辺の避難対象区域について、首相が「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか。そういう人を内陸部に住まわせるエコタウンのような都市を考えなければならない」と述べたと記者団に明らかにした。


 首相の発言が報道されると、松本氏は改めて記者団に「発言は私の推測だ。首相は言っていない」と述べ、訂正した。首相は13日夜、首相官邸で記者団に「私が言ったわけではない」と強調した。


 松本氏の訂正後の話によると、松本氏は首相に、避難区域には当分「住めない」との見通しを示したうえで、住宅を高所に移したり、自然エネルギーに頼った都市を作る「エコタウン構想」を説明。首相は「それがいいのではないか。内陸部に住む選択をしていかないといけない」と応じたという。松本氏は麗沢大教授で、アジア外交が専門。




「私が言ったわけではない」

「エコタウン構想」についての菅首相の発言だ!


内閣府参与という首相のブレーンとの間に交わされた検討内容について、どちらが言ったかは問題ではない。
首相が自らの責任回避を一番に考えたからこそ出た「私は言っていない」発言だ。


少なくとも、松本氏が首相と、エコタウン構想について話していないのであれば、このような話は出てこない。  松本氏の「私の推測だ」が本当だとしたら、トンでもない“妄想家”か、“占い師”を、菅首相は頼みの参与に指名していることになる。 

   ・・首相補佐官や内閣府参与・・菅首相の周りには多くのブレーンが控えているが・・


大事なのは、原発事故で避難を余儀なくされている人々の将来だ。
原発事故で汚染された地域へいつ戻れるかということは直面する大問題だ。


「当面住めないだろう。10年住めないのか、20年住めないのか」という事が、事実かどうかが大事であり、そうであるならば将来の構想を立てるのは首相としての当然の責務だ。

   首相が言った、言わないで駄々をこねているようでは......。




先日の「レベル7」引き上げについても、菅首相は、
「専門家の判断だ。何かが遅れた、(事故を)軽くみたということは全くない」と述べ、対応に問題はないとの認識を示していた。


「レベル7」認定は専門家が勝手にやったこと、 とはぐらかしているが、保安院の記者会見に同席していた広瀬氏も、内閣府参与だ。
そもそも、保安院も、経済産業省(海江田大臣)の組織であり、菅首相が他人顔でいることは許されない。


海外からも、日本政府の危険度レベル・・危機認識・・の低さは指摘されていたことでもあり、「何かが遅れた、(事故を)軽くみたということは全くない」との菅首相の発言を素直に受け取るものなどいないだろう。



菅首相は、自らの「政権維持と保身」が最大の関心事であり、根底にあるので、自ずと思考・行動に現れてしまう?。


「私は一生懸命やっている」
「これだけのことをやってきた」


   「だれも分かってくれない」......



時として、実力以上の局面や、器量以上の場面に遭遇すると、そんな愚痴が出る?....。

 そして、不安に駆られ、(会議や本部など)組織をつくり、身の回りに人を置きたがる?....。


我々庶民は、「首相の胆力」に縋るしかないのだ。



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