今日はロックミシンについて、ちょっと書きます。
なぜロックミシンかと言うと、先日紹介した神楽坂のココットカエのオーナーである先生から教え子である留学生が課題をこなすためにロックミシンを欲しいのだけど、そこまでお金を使えないと・・・。
オーナー先生の押入れから古いロックミシンをひっぱり出したのはよいけど糸が絡まないとメールでその原因をやりとりしたものの埒があかず、私も押入れの何処かに時代物のJUKIのベビーロックが入っているはず。
見つけて何十年ぶりかで縫ってみたら十分使えるではないですか。そしてココカフェオーナーから彼女のもとへ・・・。
本日丁寧にお礼メールを頂き、たしかフランスの方?上手な日本語でびっくりでしたが、課題でスカートを作るとのこと。裁ち端の始末ができると大変喜んでもらって、私の方が眠っていた粗大ごみで出すしかなかったロックミシンが喜んでいるのが聞こえてくるようで嬉しかったもので・・・・。
これは私の私服ですがロックミシンの巻きロックを使用したカットソーです。自分の服は裾の始末などが厚くならずに手仕事をはぶけて時間短縮になるのでよくこの始末で作ります。
家庭用のベビーロックや異邦人、糸取り物語でも巻きロック(メローロック)は簡単にできるのです。
そのためには糸をチェンジしなければいけません。
初心者さんがやってしまう失敗を一つ
ロックミシンの糸を抜いてしまう事です。
ロックミシンに限らず、ミシンの糸は抜くのではなく糸を長めに残して切るのです。
今、異邦人や糸取り物語といった家庭用のロックミシンは空気圧で糸を通すようになっていて簡単になりましたが、それでも糸は切って結んで糸のカラーチェンジです。
ちょっと写真では判り難いですがグレーの糸からショッキングピンクにチェンジするために糸を結んだところです。
よく結んで引っ張る時は、もやい結びでないといけないように思う人がいるかもしれませんが、一足結びで問題ありません。ただ、右の写真のように10cmくらい結び目から糸を残すように結びます。
2本糸を持って輪を作って2本一緒に輪の中へ入れる一足結びです。
そして、糸を3本、4本と結んだらカラーチェンジです。
次にやることは針糸を抜きます。
ロック糸の特徴で針糸が抜けると絡まっていた上下の糸が解けるのです。
抜いた針糸を結び目まで次に使う糸色まで引っ張って下さい。
次は左手に上下の糸を巻きつけるようにして持ちます。
左手の糸は絶対に放さないで下さいね!
その状態で右手でお皿下に出ている糸を引っ張るのと左手の糸をどんどん巻き取るのを同時にやります。
ロック糸は途中で切れてしまうと通すのが手間なので左手だけで無理に引っ張らずに右手でアシストしてあげます。
空気圧の家庭用のロックミシンも同じやり方でやれます。
お皿が開いていないと引っ張るのが大変で糸切れの原因になるので押さえを上げることでお皿を開いて下さいね。これは本縫いミシンと同じです。
そして次に使う糸まで引っ張ったら針に糸を通して空踏みをして糸色チェンジ終わりです。
ロックミシンは空踏みOKで空jカンをダーと出して下さい。
結んでから空踏みをしてチェンジする人もいるようですが、私は針糸を抜くこのやり方の方が失敗がなくて慣れると簡単に糸をチェンジ出来ると思います。
既製服は400色以上の糸色で指定された色糸を使用します。、配色の洋服だったりするとその箇所かしょで糸の色を変えないといけないのでロックミシンの糸色チェンジは必須です。
写真のは工業用ですが、家庭用でもウーリー糸は売っています。家庭用のウーリー糸、巻きロック用というのが何種類かあるのですが中の芯棒が濃いブルーのに巻いてあるウーリー糸が伸びが良くてきれいに巻きやすいです。
巻きロックをしたい時は3本ロックで上糸(真ん中)の糸のみウーリー糸にするのです。糸取り物語は巻きロックというダイヤルに合わせればOKで、その他のロックミシンはアタッチメントを取り替えたり上糸はゆるゆるに下糸(右端)はかなりきつめに糸調子を締めて刃を寄せられる機種は寄せてください。
針糸と下糸は普通のロック糸を使用します。
そして写真手前の箱の中は小さく切った残布です。ミシン掃除用の布です。前のアトリエにいた時に教わったのですが、これをピンセットでつまんで使うのですがミシンの中の掃除にとても便利なのです。
ロックミシンは特に色をチェンジすると前の生地くずなど掃除をしないとついてしまう可能性があるので常にロックミシンの引き出しには入っています。
はじめの3枚の写真はこの家庭用のロックミシンでした。
実はこれはロックミシンと言っても裏振りミシンが出来るelnaと言う逆輸入で入ったミシンで工業用の振りミシンまで置けないので簡易的なものとして、もう20年以上前になるかと、今はもっと簡単な家庭用の裏振りミシンがJUKIさんから出ているのですが・・・。その当時はこれしかなくて・・・。
工業用のロックミシンでは糸かけ棒が高すぎて写真に納まらず、糸を結ぶ写真はこのロックミシンで以下は工業用のロックミシンで写真を撮っていました。(^_-)☆
今日のブログで言いたかったことは、本縫いミシン、ロックミシン、どんなミシンでも糸はつけたままで絶対に抜かないこと!
糸を長めに残してカットして結んで引っ張る。初心者さん達はこれを習慣にしましょう!
そして慣れるには楽しんでいっぱいいろいろ作ることだと思います。
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