コンシールファスナーの付け方、縫い方のポイント | ヒロアミー日記

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基礎縫いミシン編 17

 

コンシールファスナーの付け方、縫い方のポイント

 

 

縫い方、工程はそれぞれで、どれが正しいとか間違っているとかはありません。

縫いは仕上がりがきれいであれば良いのです。

ただ経験から、初心者の人でも簡単にきれいに縫い上げるコツ、注意事項などを加えて書いていきます。


           ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方   

前回のファスナーの種類、特徴 のブログでも書きましたが、コンシールファスナーの特徴のはスライダーが涙型をしているのと下止が動くことです。

縫い上がりの特徴は縫い目、ファスナーが見えないことです。

 

写真のコンシールファスナーは22cmのもので通常市販されている一番短いものです。

 

スカートの明き仕様にはこの22cmのものが使われることが一般的です。

 


ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方   

 

コンシールファスナーを縫う時に必要な押さえです。

左から職業用=シュプールなど、二番目は家庭用です。この二つは右用、左用が一つとなっているものです。

真ん中の白い押さえはコンシールファスナー付け押さえです。

これは職業用兼、工業用ですが家庭用も市販されているはずです。

右側の二つは工業用の片押さえです。(職業用ミシンにも付けられます。)

コンシールファスナーを縫うことに慣れてきたら片押さえのみで縫うことが可能になります。

 


ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付けパターン  

 

 コンシールファスナーの特徴を踏まえ、パターンとの関係を説明すると、コンシールファスナーは下止が動くのが特徴で上側を基準に縫っていきます。

ファスナー明き止まりの長さに対して最低でも3cm長いファスナーを必要とします。

なので22cmファスナーを使用する場合はファスナー明き止まり(写真のパターン)パターン記号の棒線に三角のファスナー止まりまでが19cmでパターンを引くことになります。

ファスナーが長い分には問題が無いので19cm明き止まりに対して58cmのコンシールファスナーを使用しても良いと言うことなのです。

 

注意

 

 コンシールファスナーの場合は上で説明したように長い分には、いくらでもOKなのです。

逆に22cmのファスナーを使用する場合は明き止まりを19cmにしていてもファスナーを縫っているうちに生地が伸びて明き寸法が19cmを超えてしまうとツレや歪みの原因になってしまうのです。

        (実際は3cmよりもうちょっと大丈夫なのですが・・・)

 その3cmを必要とする理由はスライダーを明き止まりより下側に下げて縫わなければならず、その時にスライダーが押さえの邪魔にならず無理せずに縫うためにゆとり寸法3cmが欲しいのです。

 

 

余談のポイント

 ちょっと上級で裏付きでコンシールファスナー付けをする場合のパターンもコレを踏まえると裏地のくりぬき寸法は幅で0.8cm長さで表地ファスナー止まりより3cm下が裏地上がり線のくりぬきパターンとなります。

(初心者さんにはちょっと理解しずらいかと思うので読み飛ばして下さい)

 

 

 

 

それではファスナー付けの工程の説明に入ります。

 

 

 

 

 写真の工程は解りやすいようにファスナーの色を濃いものを使用し、縫い糸を目立つ色を使用しています。実際はファスナーと糸の色は生地と同色のものを選んで下さい。


 

はじめに注意というかポイントを

 ファスナー付けは生地がファスナーの帯に負けて伸びてしまうと、仕上がりで湾曲してしまいます。

 生地を伸ばさないように縫うために初心者さんはコンシールファスナー付け位置裏面に伸び止めテープを貼っても良いかと思います。

 その時に1.5cmの縫い代の場合に1.5cm幅の伸び止めテープは裁ち端から0.3cm程離して貼りましょう。そうすることによってファスナーを縫う縫い目がのるようになります。

 

1、ファスナー明き止まりまでは縫わず、その下の部分を縫ってロックミシンをかけ、アイロンで割ります。

 

注意

 その時にファスナー明き部分(縫っていない部分)にはアイロンをのせないように注意しましょう。

              ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 


2、ミシンの押さえを片押さえに替えます。

 

  上を基準で縫っていくのでファスナー帯の上側ギザギザの谷の部分が裁ち端にくるように合わせます。

 

ポイント

 

 コンシールファスナーと縫い代幅の関係

1.5cmの縫い代の場合(写真のもの) = ファスナー帯端は布の端から0.5cm入った部分に合わせます。 ・1.0cmの縫い代の場合  = ファスナー帯端と生地の端を揃えるように合わせます。 


ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方  

この場合は1.5cmの縫い代なので0.5cmずらして合わせています。

 

注意

 

  縫い上がりで表側に縫い目が見えてはいけないので、コンシールファスナー付けは常に縫い代とファスナーの帯のみになるように合わせて縫います。

  今から縫いはじめる部分を目打ちで指し示していますが、そこ以外の生地は全て左側にきています。

 

ポイント

 

  コンシールファスナー付けの工程にきたら必ず上の写真のように生地の裏が見えるようにスカートを裏返した状態で縫っていきます

  でも、縫うところのコンシールファスナーと生地が中表になるように合わさっているのが解りますか?

 

 

3、しつけのミシンを縫います。

 

 

  しつけですが、このミシンは後で抜かずとも大丈夫なので普通の針目のまま縫って下さい。

 

ポイント

 

  務歯を起こさずに、務歯に片押さえを沿わすように(離れないように!)縫っていきます。

  務歯から縫い目が離れてしまうとファスナー止まりの歪みにつながるので務歯に片押さえを沿わせて縫って下さい。
              ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

          意外と簡単なのでピンを使わずに縫ってみて下さい。

   ただ、縫い代端とファスナー帯端をこの場合は0.5cm一定をキープして縫います。

   左手は生地本体を押さえて右手はファスナー帯を0.5cmのところにくるように合わせ持って縫います。

 

 

4、明き止まりまで縫ったら返し縫いをします。

 

  

   注意

     明き止まりジャストで縫いを止めて下さい。

     縫いが超えてしまうとツレの原因になります。気をつけて縫いを止めましょう。
ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 

            5、ファスナーを閉めます。
           ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 

  ピンが2本刺してある理由は今から縫う逆側の縫い始めの位置を印しています。

 

ポイント

 

  1本目に縫ったしつけミシンのファスナー明き止まり位置が上側のピンです。

  下側に見えるピンはウエスト側になるのですが、ひと目分下(ウエスト側)に刺してあります。

このピン(写真で見える務歯右側)に裏側の生地がたるんでいないことに注意してミシン針を下ろして下い。

 

このひと目を空けておかないと次の工程へ進めなくなるので注意してください。

 

 

 

6、逆側をファスナーを閉めて務歯の沿って縫います。

 

ファスナー明き止まりひと目ウエスト側からスライダーが邪魔になるまではファスナーは閉じて縫います。

             ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け

 

 

スライダーが邪魔で縫い進めなくなったら、そこで写真のように針は刺さっている状態で押さえを上げ、スライダーを下へ下げます。

 

 

 

ポイント

 

 この時にスライダーの裏の面が斜めになっていると下がりません。

 指でスライダー裏を平らになるよう意識して押さながら下げると下がります。

 

 注意 

   針の傍に指がいくので、くれぐれもコントローラーから足を下ろしておくようにしてください。
ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方  

スライダーを下げられたら上まで務歯の沿わせて縫い進めてください。

       

         、しつけミシンを左右縫った状態です。

         まだ務歯を起こしていないので表から見るとファスナーが見えます。

         でも、止まり部分に歪みが無いのがわかりますか?
            ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 これは写真を撮影するために表に返しましたが、実際はスカートが裏側のまま次の工程へ進めていきます。

 

8、スライダーをファスナー止まりより下に下ろします。

 

  写真のように涙型のスライダーの先端を止まりに差し込んで下さい。

  そして、裏側から下げると右側の写真のようになります。

  このスライダーを下げるために、ひと目ウエスト側から縫ったのです。

  このひと目が開いていないとスライダーが下ろせないのです。

  かといって、しつけを務歯から離してしまうと止まり部分の歪みが生じやすくなってしまうのです。

 

この工程をすることでファスナー止まりまで務歯を起こして縫うことが可能になるのです。

ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方      ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 

 

9、コンシール押さえに取替えます。

 

  スライダーがファスナー明き止まりより下まで下がっているのが判りますか?
ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方  

このスカートは写真撮りで解りやすいように2分の1寸法で縫っているのでファスナー明き止まりより22cmのファスナーが9cm長くなっています。

 

      

 

 

10、ウエスト側からコンシール押さえの溝に務歯を入れて、務歯を起こすようにして明き止まりジャストまで縫い返し縫いをします。

 

写真では目打ちで生地を右側に少し引いています。もしくは手で務歯を起こすように少しアシストしても良いです。

 

注意

 

 この時もまた、縫い代とファスナーの帯のみで縫っています。他の生地がこないようにしてください。

初心者さんでよく見られるのが表側にステッチが出てしまったり、ファスナーの帯のみで縫ったり、務歯を起こすのを頑張りすぎたりして務歯を縫い目で踏んでしまってファスナーが閉まらなくなったりします。

 

       

 

       ポイント       

       務歯の起こす加減は務歯を起こすとファスナー上に折れ線があります。

             その上を縫えると一番きれいです。


            ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 

11、逆側もウエスト側から、務歯を起こすように意識してファスナー明き止まりジャストまで縫います。

 

 

ポイント

 

 ジャストまで縫って大丈夫?と思われるかもしれませんが、不思議でスライダーを上げる時はひと目空いていなくとも上がるのです。

 なのでジャストまで縫って下さい。超えるとまたツレの原因になるので気をつけて縫い止めしましょう。
ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方      ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

裏から見ると右の写真のようになります。できる限り、明き止まり下の縫い目と直線上になるのが望ましいですが、1ミリ、2ミリくらいまでであれば離れても表の歪みも気にならないかと思います。

 

注意ポイントは縫いが明き止まりを超えないことです。とどいていない位のほうがツレません。

 

 

表から見て、明き止まりが歪んでしまっったら、右の写真のように裏側を見て下さい。どこかをつまんでしまっていたりと原因が判明するはずです。

 

 

裏側から見ると片側で2本の縫い目が判りますが、ファスナー側から見るとしつけミシンの方しか見えずに本縫いミシンは務歯を起こした中に入ってしまって見えない状態になります。

 

 

 

12、合計4本縫い終わってスライダーを上げた状態です。
ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方   縫い目はもちろん、務歯も見えずに縫い上がります。

 

 

 

そしてコンシールファスナー付けはここで完成ではないのです。

 


    

 

          13、縫い上がったファスナーを明き止まりまで下げます。
             ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方

 

このままだとスライダーで明き止まり下の縫い目をファスナーを開閉する度に擦れて糸が切れてしまいます。


 

14、ファスナーを明き止まりから2ミリ上へあげて、下止をその位置まで持ってきます。

   そしてペンチでつまみ下止が動かなくなるようにするのです。

   この工程でファスナー下の縫い目がほつれなくなるのです。

 ヒロアミーの日記-コンシールファスナー付け方   これでコンシールファスナー付けが完成です。

 

 

注意

 

 

 100均で販売されているコンシールファスナーには、どういうわけか下止が付いていません。

 なのでその場合は糸を巻いて、明き止まりまでスライダーが下りてきてしまわないよう下止を作りしましょう。

 

 

 

コンシールファスナー付けの説明は参考になりましたか?

 

 

 

慣れてしまえば総ゴムのスカートよりコンシールファスナー付けの方が簡単なのです。

ファスナー付けは食わず嫌い的な、やらず嫌いにならないように楽しんで縫ってみてください。
 

コンシールファスナー付けはこれで完成ですが、裏ナシの場合は既製服ではファスナーの長さを決めて

ファスナーの帯端の始末をします。

 ('-^*)/   次のブログでそれは書きますね。



 

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