予定は未定のブログになってしまっていて・・・。
次は前カン付けを説明しますと言ってどのくらいになるかなぁー (><;)
今日こそ前カン付けを説明します。
この説明のためにシーチングで縫ったスカート2枚がようやく使える!
そして急に手縫い編 4 ですが、
ボタン縫い方 1 ボタン付けアレンジ 2 ボタンホールステッチ 3 として前のブログも編集して数字をいれなければ・・・。
ミシン編の時に数字を入れていたから揃えようなんて思いが・・・。
基礎縫い 手縫い編 4
【前カン 縫い方】
前カンの種類です。大きさ、厚み、色、検針機対応etcといろいろあります。
受け側をメスカン(女カン)、かける側をオスカン(男カン)と呼ばれています。
上の写真の左の大小のカンは検針機対応のカンです。右4つは検針機非対応のものです。
左の検針機対応のカンが既製服で使用されているもので、厚みも薄く、オスメスをセットするとカチッとはまって外れないようになっています。
品番が508Kです。箱は白(シルバータイプ)です。
色は黒(下側のもの)と白(右上のもの)になります。
次に基本的な前カンの付け位置です。
学生さんや洋裁初心者さんにスカートの縫い方を教えていると、解っているようで意外と解っていない間違いやすいのがスカートの前カンの付け位置なのです。
レディースのスカートの明きは基本的に後ろ明きか、左脇明きになります。
この説明を入れたくて後ろ明きと左脇明きのスカートをシーチングで縫ってみました。
左後ろの持ち出し(飛び出して重なる部分)の表側にメス(女)カンが付きます。
右後ろの裏側にオス(男)カンが付きます。
左脇後側スカートに持ち出しが出てメス(女)カンが付きます。
左脇前側スカートにオス(男)カンが付きます。
ワンポイントアドバイス
今はインサイドベルト芯(ベルト布の中に入れる芯)は接着芯タイプのものがほとんどです。
既製服はかなり軟らかいタイプを表側の縫い代まで貼るのですが、そうすると前カンを付ける時に表生地まですくってしまうことがおこるので、裏側になる方の中で前カンが付く部分のみインサイドベルト芯をさらに貼ることで表生地をすくう事なく、着た時に前カンにかかる力にも負けなくなるのです。
ただ、このタイプのインサイドベルト芯が手に入るかです。一応私の好きなインサイドベルト芯の品番を明記しておきますね。
このシーチングのサンプルのスカートに貼った品番は DJ20 (30ミリ幅) 白です。
それでは、これを踏まえて前カンの縫い方を説明します。
糸は穴糸、ボタン付け糸、もしくはミシン糸(シャッペスパン30番手)など太い糸の1本どりです。
写真のようにカード巻きの糸を使用するときはアイロンをかけて折れあとをとると絡みにくくなります。
前カン1組を付けるのに私は糸の長さは65cmでカットします。
長すぎると絡みやすくなるので自分で長さを把握できるようになると良いです。
(1) 端から4ミリのところに合わせカンの下に玉どめが隠れるように針を刺して出るところは写真で見える右 の穴の一番左側に出します。
注意
オス(男)カンの合わせ位置が4ミリよりも端によってしまうと出来上がりでカンをかけた時にメス(女)カンが覗けて見えてしまいます。
ただ、逆にあまり離しすぎると、かけた時にめくれて見えるので綺麗な仕上がりになりません。
(2)右の穴一箇所を止め、中を通って左側の穴の外に針を出します。
これは私流ですが右の写真で解りますか?
一箇所を止めることで動かなくなってカン付けが歪まなくなります。
洋裁初心者さんは慣れないと、なかなか思うところに付けられないようですが、この一箇所止めを試してみて下さい。
(3)ボタンホールステッチでかがっていきます。
ボタンホールステッチのかがり方 は先日説明したページを一応リンク貼っておきますね。
そのページで説明している玉の出来るタイプのかがり方であればどれでも自分でやりやすい方法で良いです。
私は針下を通って右から回しかける縫い方が好きでこれで説明します。
注意
左からの糸を右から回す方法で間違いやすいのが、針の下を通らずに上を通って回してしまうことです。
そうすると糸のかかる方向がねじれてしまうので、このかがり方の場合は必ず針の下を通して右から回して下さい。
(4)次の穴に移動するときは針を間に通して穴の外側に針を出します。
ポイント
糸を針の下を回して、その糸を左指で押さえて右指で針を押して抜きます。
針を抜いたら、糸を一度真上に引いて玉を締めます。
次に玉を外側へ並べるように引き揃えます。
引き揃え終わった糸の根元を又左指で押さえておくと緩まずに綺麗に玉を並べて付けることが可能になります。
(5)はじめの巻きの隣まできたら針を逆端に出して玉止めをして玉留めを隠すように針を戻します。
(6) メスカンをはめてファスナーを締めて付け位置にピンをクロスで刺して案内します。
パターンの付け位置どおりセンチで位置を決めても良いのですが、初心者さん達はこのように案内ピンでの縫い方の方がズレずに確実かと思います。
(7) 案内ピンにメスカンを合わせて、かがり始めの部分に針を出し、ボタンホールステッチでかがります。
おまけ
歪んで付いてしまったときなど縫い直しをしたいですよね。
ボタンホールステッチはとき難いものです。これをほどくには玉をカットすると簡単に外す事ができます。
前カン付け完成の写真にスナップが付いていますよね。
またまた予定変更で明日はこのスナップの付け方を説明します。
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