ラヴェル:ボレロ、他


作曲: ラヴェル
指揮: ミュンシュ
演奏: パリ管弦楽団
レーベル: EMI

一人の踊り子が、舞台で足慣らし。やがて、振りが大きくなってくると、まわりにいた客たちも、次第に踊りに目を向け、最後には一緒に踊り出す。

モーリス・ラヴェルのボレロはそんなストーリを元に作曲された、バレー音楽です。

もともとボレロとは、1780年頃スペインの舞踊家が創作したという、3拍子のカスタネット伴奏の舞踊音楽で、かなり早めの曲でしたが、ラヴェルはそのカスタネットを小太鼓に置き換え、さらにテンポを遅くして優雅な雰囲気を作り出しました。

日本でこの曲が大々的に知られるようになったのは、2代目ホンダ・プレリュードのCMで使用されてからです。
スローモーションで悠然と走る新型プレリュード。ボレロはそのイメージにぴったりの選曲でした。

ボレロは演奏時間が約15分で全体的に大きなクレッシェンドになっています。

つまりダイナミックレンジが非常に大きいわけで、録音する事が難しい曲としても知られています。

レコードやテープの時代は、ダイナミックレンジの狭い記録媒体でしたので、ボレロを録音するためにさまざまな工夫がなされました。

その代表的な例が、レコードの逆進行プレスです。通常のレコードは内周部になるほど線速度が低下するため、大音量の音楽が記録されると音が歪んだりします。

その弱点を克服するために内周からスタート(つまり針をレコードの内側に降ろす)して、外側に向かって進ませる事で、大音量のクライマックスの質を少しでも上げようという試みでした。

さて、館長おすすめのボレロはシャルル・ミュンシュが1968年にパリ管弦楽団を指揮して収録したアルバムです。

前年ながら。この録音の1ヵ月後に残念ながらミュンシュは急死してしまいましたが、後世に残る名盤として、語り継がれています。

ミュンシュの「ボレロ」は非常に遅いテンポですが、途中で加速していくという、スタイルで、私も大変好きな演奏です。

クラッシックの中でも、ボレロはポピュラーな部類に入りますが、指揮者やオーケストラで、いろいろなバリエーションがありますので、いろいろなボレロを聞いてみると面白いですよ!



Track Listings
1. ボレロ
作曲: ラヴェル
パリ管弦楽団
指揮: ミュンシュ
2. スペイン狂詩曲
作曲: ラヴェル
パリ管弦楽団
指揮: ミュンシュ
3. バレエ組曲「ダフニスとクロエ」第2番
作曲: ラヴェル
パリ管弦楽団
指揮: ミュンシュ

Nevermind


ニルヴァーナ
ネヴァーマインド
Nirvana
Nevermind
1991 DGC

80年代の明るくポップなロックは飽き飽きしていた頃に登場した、Nirvanaのサウンド。
90年代のアメリカン・ロックシーンにおいて、新たな路線を開拓した作品でもあります。

オルタナティブ、カレッジ路線とも違うグランジサウンドは、人々の耳には新鮮に感じたのではないでしょうか。

特に、ファーストシングルともなった、1曲目の「Smells Like Teen Spirit」は、カート・コバーンの寂しげなギター、そして「Hello, Hello, Hello, how low?」と言うネガティブ差が、行きの見えない世界を見事に表現し、全世界で1000万枚以上のセールスを記録しました。

しかし、そんな成功も裏腹、1994年ドラッグ依存症から、カートは27歳と言う若さで、自ら命を絶ってしまった。そして、バンドは解散を余儀なくされました。
私は、「Smells~」を聞くと、どうしても湾岸戦争の映像が、思い浮かんでしまう。時代が重なるせいもあるのかもしれないが、なにかのメッセージが聞こえてきます。

ちょっと暗い話になってしましたが、とにかく心をひきつける何かを持っているアルバムであります。
ぜひお試しあれ~!

Smells Like Teen Spirit


Track Listings

1. Smells Like Teen Spirit
2. In Bloom
3. Come as You Are
4. Breed
5. Lithium
6. Polly
7. Territorial Pissings
8. Drain You
9. Lounge Act
10. Stay Away
11. On a Plain
12. Something in the Way

Running Time
42:38

ハンド・オン・ザ・トーチ

Us3
Hand on the Torch
1993 Blue Note

US3(アススリーと読みます)はDJのジェフ・ウィルキンソンを中心としたUK発のユニット。名門レーベル、ブルーノートに属し、ファーストアルバム『ハンド・オン・ザ・トーチ』は同レーベル史上最大のヒット作品となりました。

このアルバム、とにかくかっこいい。ただでさえクールなブルーノートのチャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、アート・ブレイキー、ハービー・ハンコックなどのサウンドを、サンプリングしてヒップホップのテイストを加え、ハイセンスかつダンサブルに作り変えるそのスタイルは、クラシックジャズをしらない世代にも鮮烈な印象を与え、またブルーノートにとっても新しい歴史が始まります。

US3はブルーノートから音源のサンプリングを唯一公式に使用することを認められたユニットで、そのサンプリングの幅も非常に広いのです。

アルバムの一曲目、 「Cantaloop」は ハービーの「Cantaloupe Island」をベースに作られた曲であるが、イントロは、「A Night at Birdland with the Art Blakey Quintet」の中から、司会のPee-We Marquetteが放った名セリフ
「Ladies and jazzmen, as you know whe have something special down here at Birdland this evening~」というフレーズをサンプリングしていて、これがめちゃくちゃハマっている!!

こんな、マニア受けするサンプルを使用したため、本来なら敬遠しそうな筋金入りのブルーノートマニアにも非常に受けた作品でもありました。

現在のUS3はブルーノートを離れ、独自の路線を歩み始めており、民族楽器などの楽曲を使ったり、サンプリングを使わない生音だけで演奏をしたり、作品を出すごとに、US3の音楽は進化しおしゃれなサウンドになっていっています。

このアルバムの発表は1993年ですが、クラシックジャズをチューニングし、おしゃれなアーバンサウンドに仕上げた斬新さはいつ聞いても変わりません。

Cantaloop


Art Blakey Quintet - Split Kick


Cantaloupe Island


Tukka yoot's riddim


Grant Green Sookie Sookie


Track Listings

1. Cantaloop (Flip Fantasia)
2. I Got It Goin' On
3. Different Rhythms, Different People
4. It's Like That
5. Just Another Brother
6. Cruisin'
7. I Go to Work
8. Tukka Yoot's Riddim
9. Knowledge of Self
10. Lazy Day
11. Eleven Long Years
12. Make Tracks
13. Darkside

Running Time
54:49