石川県の旬の肴とともに一献
JR北陸本線小松駅から歩くこと約16分、沖町東交差点近くに居酒屋(酒と肴 むら田)がある。
「いらっしゃい」
白衣白帽正装の主人が迎えてくれた。
サッポロラガービールをングングングとかけつけ一杯。
さあて、品書きにまずは注目だ。
「うーん……」
「刺身盛り合わせどうですか、サワラとろがあります」
「お、いいな」
「サワラとろは高級魚で、料理屋にしかないです」
「お、それそれ」
迷うことはなかった。
この日の刺身盛り合わせには、ブリ、マダイ、サワラとろ「カジキマグロ腹身」、イカ、タコ、バイ貝が登場。
石川県ではカジキマグロをサワラと呼ぶ。
カジキマグロのトロ「腹身」は口の中で甘みとうまみが贅沢に広がっていく。
見事な包丁さばきと魚を見る選択眼は、割烹などで修業を重ねた主人ならではのものだろう。
〆は加賀蓮根の「はす蒸し」をふうふう吹いて暖まる。
値段表示は外税。
ウナギと豆腐の博多蒸し700円
自家製いくら醤油漬800円
白身魚のカルパッチョ900円
タラ白子酢1000円
獅子の里 超辛 純米酒 1合900円
楯野川 本流辛口 純米大吟醸 1合1200円
「営業時間17:00~23:30/日休」