五稜郭 ぎゅうちゃん | 日本の酒場をゆく

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これぞ北海道の酒場よしうお77
函館市電五稜郭公園前電停から歩くこと約18分、道道347号沿いに赤提灯が灯る酒場(ぎゅうちゃん)がある。
繁華街から離れた住宅街にひっそりと佇む店はきっと面白いに違いないと扉を開けた。
にこやかに迎えてくれたのは、割烹着が似合う女将。
店内には炉が切られていた。
これが炉端だ。
極寒の地で外から帰り、まずほっとするのは赤々と燃える火だ。
また人を迎える最大のもてなしも火だ。
燃える火こそが命のあかしだ。
そこに料理があるのは安心の根本になる。
すなわちこれが炉端焼のルーツではないか。
炉端は風土に根ざし、そこの人々に本能的な安心感を抱かせる。
鰊を焼いてもらい出してくれた。
酒もまた、小さな徳利でお燗してを待っていられない。
炉端焼の店は火の近くのヤカンにつねに適温で酒が温まり、注文すると10秒でぐい飲みに注いで出される。
それをきゅーっとやってまずは温まり、炉端に手をあててほっとひと息いれる。
かけつけ3杯とはこのことだ。
北海道に冷酒は似合わない。
注意ほや400円
こまい600円
鰊700円
ほっけ1200円
瓶ビール700円
玉乃光 二合1000円
「営業時間17:30~23:30/日・祝休」