羽州街道ウォーク最終26日目 浪岡→油川 | M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLで通常のM3型(多顆粒型)ではなく、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

22.9.25(日)
天候を見て、前回ウォークから2日開け、この日に続きを歩くことにした。ビジホには前日から女子高生の団体が入った。ビジホの朝食時間も今朝は30分前倒し。朝食会場には、埼玉栄高校のユニフォームを着た女子高生が大勢いた。インターハイでもあるのかな。何の競技だろう。弘前駅 7:25 の電車で浪岡へ。

 

↓この日歩いたルートと写真→大きい地図で

 

7:48 浪岡駅からこの日のウォーク開始。コンビニに立ち寄って飲み物とおにぎりを買った後、旧羽州街道57番目の宿場、浪岡宿の中心を通過。
9:00 ドローンスクールがあった。初めてドローンスクールの看板を見た気がする。スクールのゲートはまだ閉まっていた。9:20 徳才子という変わった名のバス停があり、その先の保育園で運動会が開かれていた。


9:48 県道285号(おそらく国道7号の旧道)から分かれ、鶴ケ坂への道に入った。北大沢(ほくだいさわ)砂防公園という公園があり、そこで舗装路は終わりだった。東屋があったので、そこでクマ除けの鈴を装着。
いったん民家の近くを通り、9:59 草ぼうぼうの山道が始まった。ただ、轍の跡はあった。鶴ケ坂へのこの山道、矢立峠以来の山道となるが、矢立の時より山道の区間が長い。4kmほど続くようだ。
10:22 頃、いったん下りになったあたり、国土地理院の地図や航空写真では、西側すぐ近くに崖がある。自分の位置を確認するため、崖がないか見まわしたが、みつからなかった。

 

ややぬかるんだ林道

 

10:30 草ぼうぼうが終わり、未舗装の林道に出た。ただ、ぬかるみが少しあり、ぬかるみを避けながら歩いたが、だんだん靴に水が浸みこんできた。その先で緩い下りになった。このあたりが峠かな。日本海と陸奥湾の分水嶺ということになる。
11:13 旧街道は切り通しで分断されていた。切通しを迂回して、ソフトバンクの無線塔の角から左の道に入った。
11:26 林道は終わり、正面は草ぼうぼうの薮。ただ、道の痕跡はあった。羽州街道ウォークで、最後の山道になるだろう。すぐに草ぼうぼうから背丈近い高さの笹の薮になり、前に進むのにかなり苦労。引き返そうかとも思ったが、道の痕跡はあったのでそのまま進んだ。数十メートルで笹藪は終わり、道の痕跡らしき下り坂に出た。小さな沢のようになっていて、シダが生い茂っていた。足元もかなりぬかるんでいた。

11:53 神社の脇に出た。保食神社という名で、「保食」は「うけもち」と読むそうだ。近くに明治天皇御野立所の碑があるらしいのだが、見当たらなかった。ここから先は町中の道なので、クマ除けの鈴を外した。
この保食神社と集落との間には、小川とJR奥羽線の線路と県道がある。小川に架かる橋の先に線路があるのだが、踏切がない。橋の手前に、線路横断・立入禁止の看板があった。

 

ここを通るなというのは無理

 

線路横断や立入はするな。と言われても、地元の人がこの神社へ行くには、ここを通ざるを得ないだろう。左右を確認して線路を渡り、県道247号に出た。

12:10 JR鶴ヶ坂駅に着いた。ここで昼休み。浪岡駅から22,043歩,13.9km。駅舎の中で靴と靴下を脱ぎ、中の湿った土を落とし、ズボン等に多数付いたヌスビトハギを落とした。その後、持参したおにぎりの昼食。駅に箒とちり取りが置いてあったので、昼食後、土とヌスビトハギの種子を掃除してから、12:33 ウォーク再開。

14:00 旧羽州街道の最後58番目の宿場、新城宿の中心部付近に、「油川」の名が書かれた標識があった。油川は羽州街道の終点。いよいよ終点近い。すぐ近くの津軽新城駅へ行き、トイレを借りようとしたら、駅舎改築中で仮駅舎にはトイレなし。あれまあ。

15:02 旧奥州街道の国道280号にいったん合流したが、追分の碑はその少し北にあった。藤原優太郎著「羽州街道をゆく」の地図と少しずれているようだ。どちらが正しいかは正確にはわからないが、折角なら追分の碑がある地点に合流したい。

 

羽州街道終点

 

いったん引き返して1つ北側の道から追分に再度到着。奥州街道ウォークでここ油川追分に着いたのは、昨年9月06日だった。旧桑折宿から旧油川宿まで、奥州街道経由では28日かけて歩いたが、羽州街道経由では26日で歩いた。羽州街道完歩。

さて、宿泊先にどうやって戻るか。油川からの上り電車は 13:49 の次が 17:05 で、3時間以上空いている。事前に調べたら、近くにある「油川中学校通り」バス停だと、青森駅方面行きの青森市営バスが日中でも30分に1本ある。15:22 バス停に到着。この日のウォーク終了。昼食後は、17,196歩,11.4km。15:25 のバスに乗り、青森駅へ。

青森駅から次の奥羽線上り電車は 15:56 の特急。ちなみにこの特急「つがる」は秋田⇔青森の1日3往復だけなのだが、8月の水害の影響で、現在は弘前⇔青森だけ運行とのこと。10月上旬頃に復旧とか。特急の次の各停は 16:45 で1時間近く先。弘前まで特急で帰ることにした。

参考文献,引用文献:
1.羽州街道をゆく:著者:藤原優太郎,無明舎出版,2002年初版
2.東北の街道:監修:渡辺信夫,無明舎出版,1998年初版