羽州街道ウォーク2日目 七ヶ宿→干蒲 | M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

M3Variant : 高齢者の仲間入りしました

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLのほとんどはM3型(多顆粒型)ですが、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

22.4.24(日)
朝起きて部屋のカーテンを開けて窓の外を眺めたら、昔ながらの火の見櫓が見えた。

七ヶ宿のこの旅館、家族経営かなと思ったが、50代くらいの女性1人で切り盛りしているようだ。数日前にも羽州街道を歩く客が泊ったとのこと。宿帳に記入した時に見たら、4月19日に1人泊ったようだ。住所は岩手の北上市だった。

宿の女主人からは、9:30 に出かける予定があるのでそれまでに出発してくれ。と、前日言われた。

 

↓この日歩いたルートと写真→大きい地図で

 

朝食後、9:05 ウォーク開始。出発間際、女主人曰く「山形方面へ行くので、途中で見かけたら声を掛けるかも。」


川向こうの水分神社に立ち寄った後、コンビニで昼食用に稲荷寿司とペットボトルの飲み物を購入。白石川沿いに国道113号を西へ進んだ。この日歩く距離は約20kmほどの予定で、それほど長くはなく、時間的にも余裕がある。
10:00 頃、スギの多い場所を歩いたら、くしゃみと鼻水が出た。沿岸の平野部ではスギ花粉のピークはスギたが、このあたりは今がピークらしい。


10:37 旧羽州街道6番目の宿場、滑津宿に入った。滑津バス停の待合室内に水洗トイレがあったのでトイレを借りた。バス停の斜め向いに「安藤家」の建物があった。旧滑津宿の本陣だったそうで、母屋の隣の蔵には「肝入検断屋敷」の表札が掲げられていた。

 

 

安藤家の向いには蕎麦屋があり、「桑折へ6里32丁,江戸へ83里33丁」と書かれていた。換算すると、桑折まで27.1km,江戸まで329.6km となる。

11:05 振袖地蔵と国道を挟んだ反対側に、右旧街道と書かれた石碑と解説板があった。石碑は最近造られたもののようだった。事前に調べた範囲では、ここから旧道が分かれているという情報は見当たらなかったなあ。事前の計画どおり、左の新街道を進んだ。

 

滑津大滝

 

11:15 滑津大滝の到着。階段を下りて下から眺めたら、けっこう大きな滝だな。階段を戻って、上からも眺めた。
11:40 道祖神と親子松の前を通過。大草鞋が吊されていた。その少し先に、滑津小滝というのがあり、立ち寄ってみた。さっきの大滝に比べると小ぶりだな。

12:35 旧羽州街道7番目の宿場、峠田宿に差しかかったあたりの家に、「ベガルタハウス」の幟があった。ベガルタ仙台のファンだろうな。ベガルタは長年10位以下が続きながらも、昨季まではずっとJ1にいたが、今期はついにJ2に降格。数週間前に、昨季J3で今期J2昇格の岩手・グルージャ盛岡との試合があったが、さすがに昨年J1とJ3との実力差は大きかったな。

13:08 国道の橋を渡っていた時、私の名を呼ぶ声が聞こえた。振り向いたら、宿の女主人が車を停めて手を振っていた。私も手を振ったが、何かあげるとのこと。橋を引き返したところ、パンをもらった。「がんばってね~。」と言った後、車で七ヶ宿方面へ帰って行った。

13:30 旧羽州街道8番目の宿場、湯原宿にさしかかった。伊達藩と上山藩との藩境とのこと。産地直売場の駐車場脇に東屋があり、そこで昼食。七ヶ宿の宿から、23,298歩,14.4km。持参したおにぎりとペットのお茶で昼食。来る途中に宿の女主人からもらったパンも食べた。カスタードクリームパンだった。
七ヶ宿からここまでの国道113号沿道には、予想以上に外食できるところが多かった。コンビニで昼食を買って持参する必要はなかったな。

昼食後、ウォークを再開し、湯原宿外れの東光寺という寺の山門前付近に、「公羽句碑」というのがあった。解説によると、おくのほそ道で芭蕉が鶴岡に宿泊した際に、弟子入りした人物とのこと。

14:20 国道113号と県道13号の分岐点に到着。国道113号のほうはそのまま西へ向かって峠を越えて二井宿に出る二井宿街道で、羽州街道・県道13号は北の金山峠へ向かう。国道113号沿いには途中ミズバショウの群生地があるらしいが、寄り道が長くなるので今回はパス。
事前に調べたらこの分岐点近くに、「右ハもかみ海道 左ハ米さわ海道」と刻まれた石碑があるとのことだったが、見つけられなかった。

国道113号から分かれて右に折れ、県道13号に入った。

15:06 旧干蒲宿に着いた。間の宿で「ひかば」と読むそうだ。バス停でこの日のウォーク終了。昼食後は、7,478歩,4.9km。
七ヶ宿からは 19.3km で、1日に歩く距離としてはやや短めだが、次回予定の区間が峠越えで、路線バスもここが終点のため、ここ干蒲で終了。

大雑把に言うと、奥州街道は東北本線,東北新幹線沿いに、羽州街道は概ね奥羽本線沿いに進む。ただし、桑折から山形県上山までのこの区間は奥羽本線とは離れていて、ウォーク区間の区切り、開始・終了地点へは路線バス利用となる。こういう区間へは、事前に路線バスのルートと時刻チェックが欠かせない。
バス停周辺を少し歩いた後、バス待ちしていたら地元の人に「バス待ってんの?」と聞かれた。こんな山の中で、地元民以外で町営バスに乗るような者は珍しいのだろう。
「干蒲」バス停 15:56 の町営バス七ヶ宿街道線に乗った。宿の1つ手前のバス停「ファミリーマート七ヶ宿」で降り、買い物をした後、宿に戻った。