おくのほそ道ウォーク 福井→武生 | M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

M3Variant : 定年退職と同時にコロナ禍に

APL(急性前骨髄球性白血病)再発後、造血幹細胞自家移植を受け、社会復帰しました。
APLで通常のM3型(多顆粒型)ではなく、APL全体の2%ほどしかない M3Variant(M3V型:微小顆粒型)のため、この名にしてます。
主なテーマは、白血病,旅行,日々の出来事 の3つです。

21.9.28(火)

↓この日歩いたルートと写真→大きい地図で

 

9:08 ビジホを出て、1年ぶりのほそ道ウォーク開始。県道6号の九十九橋を渡って、三叉路からは県道177号へ。
芭蕉は江戸から一緒に歩いてきた曾良と山中温泉で別れ、さらに金沢から一緒だった立花北枝と松岡で別れた後、福井までは一人で歩いたそうだ。福井で旧知の神戸洞哉と偶然会い、福井から敦賀まで洞哉(ほそ道では「等栽」)と一緒に歩いたそうだ。

 


9:33 その洞哉宅跡に到着。曾良は福井の中心部は通過して宿泊はしていないが、芭蕉はここに泊まったそうだ。ただ、説明板によると、この神戸洞哉という人物の詳細については、ほとんどわかっていないとのこと。
洞哉宅跡の後、県道177号から福井鉄道沿いの県道229号へ出た。しばらくはこの県道とその旧道を南下。11:40 おくのほそ道「あさむづの橋をわたりて」の浅水橋を渡った。歌枕だそうだ。北國街道の旧宿場、浅水宿でもある。
12:55 神明駅前の温泉ホテルで昼食。福井から 12.5km,20,957歩。
 

13:35 昼食後、ウォーク再開。13:56 旧水落宿を通過。14:30頃、鯖江の中心部に入った。北國街道の旧宿場、鯖江宿でもある。
鯖江は眼鏡のフレーム生産が盛んで、日本の95%に上るそうだ。メガネの看板が目立つ。鯖江駅をはさんで反対側にある「めがねミュージーアム」へは前日立ち寄った。
15:05 日野川に架かる歩道橋を渡った。隣の車道のたもとには白鬼女観音という堂があった。鬼婆伝説か何かに因むものかな。またこの橋は鯖江市と越前市の境になっている。


越前市の中心部、JR武生駅の手前には国府という地名があり、越前の国府があったそうだ。町も、明治に武生と改名するまでは府中という名だったそうで、曾良日記では苻中と書いている。

武生というと「JA越前たけふ」を連想するなあ。JA全中と一線を画して独自の施策をし、他のJAが視察に訪れるほどになったが、JA全中から睨まれ、福井県のJAを1つに統合しようというような、露骨な「たけふ」潰し、妨害工作を受けた。視察に来た他のJAは、全中や農林省に知られないよう「名を伏せてくれ。」と頼んだらしい。
いかにも、JA全中や農林官僚のやりそうなことだねえ。彼らにとって一番重要なのは、自分たちの既得権益維持であり、日本の農業や農家の将来は二の次なんだもんね。自分たちの既得権益に悪影響を及ぼす可能性のあるものは、早い段階でその芽を摘んでおこうという謀略。個々の職員は善良な人であっても、組織が人を変えてしまう。こうやって「官僚が国を滅ぼす」が進行していくんだなあ。
市価より割高な物を農家に売りつけやがって、何が協同組合だ。という話を何度か聞いたことがある。労組が労働者の意向をあまり反映していないのと同じで、JA農協は農家の意向を反映していないんだね。

16:05 JR武生駅に到着。この日のウォーク終了。昼食後は、9.6km,14,743歩。JR北陸線で福井へ戻った。