13.8.15(木)
朝、昨日と同じ長袖シャツを着、ホテルをチェックアウト後、駅へ行って
コインロッカーに荷物を預けた。駅の気温表示は15℃だった。
夜降った雨があがったが、天気は曇り。長袖でちょうどいい。
● ヘルシンキ市内散策 ●
フェリーでスオメンリンナ島へ。沖あいすぐの場所で、ヘルシンキの街を守る要塞の島。
11時頃から雨が降ってきたので、観光センタでコーヒーを飲み、40分ほど雨宿り。

写真.スオメンリンナ島。対岸はヘルシンキの街並。
小降りになった頃を見計らって市内へ戻り、フェリー乗り場付近のウスペンスキー寺院へ。正教の教会だった。
● 正教 ●
そっか。フィンランドのキリスト教は、西方系(カトリック,プロテスタント)ではなく、
ロシアと同じ、東方系の正教なんですね。キリスト教の3大宗派、カトリック,プロテスタント,東方正教。
カトリックとプロテスタントは知っていても、正教を知らない人は意外に多い。
私は根っからの理系人なので、知人にも理系が多い。理系の人は、著名校卒でもこれを知らない人が多い。
西方系(カトリック,プロテスタント)では、最も重要な祭りはクリスマス(降誕祭)だが、
東方正教ではクリスマスより、イースター(復活祭)を重視する。と説明したら、
「ところでイースターって何なんですか?」と聞かれて、面食らったことがある。
イースターはキリストが生き返った日(もちろん作り話。磔刑にされた者が生き返るはずはない)であるが、
グレゴリオ暦の西方系と、ユリウス歴の東方正教では、月日がずれている。
ところがネットで調べてみたら、正教でもフィンランド正教だけは、グレゴリオ暦を採用しているそうだ。
また、西方系では、ユリウス歴からグレゴリオ暦に切り替えた時、3月2十何日だかを新4月1日としたため
混乱が生じ、これがエイプリルフール(4月馬鹿)の起源となったそうだ。

写真.ウスペンスキー寺院内部
ウスペンスキー寺院を出た13:30頃からは晴れてきた。
その後、ヘルシンキ大聖堂へ行った。ロシアと違って、英語がよく通じるので大助かり。
ヘルシンキ駅前を通ったら、駅の温度表示は22℃だった。
● 搾線 ●
ヘルシンキ市内は、トラム(路面電車)が多い。歩いていたら、ガントレット(搾線)を見かけた。
複線が狭隘か所を通るとき、一時的に単線運行となる区間の一種である。この場合、
鉄道では単線となることがほとんどだが、路面電車では搾線(ガントレット)もしばしばある。
単線と搾線の違いは、可動部分のある転轍機を伴う/伴わない,レール2本/4本。
これまた、説明しても理解してくれない人が多い。写真を見れば一目瞭然と思いますが・・

写真.ガントレット(搾線)
● 旅の終わり ●
岩をくり抜いて造ったというテンペリアウキオ教会で市内散策終了。駅へ戻り、空港行きのバスで空港へ。
中国国際航空 CA3008便 ヘルシンキ 18:05 発 北京行きに搭乗。
code share (共同運航便)で、機材は Finair だった。