晴れわたった空にポツンとほんわり浮かぶ雲
太陽の陽を浴びて柔らかくって優しい雲が
あなたには見えているだろうか……。
がんの治療中なんだよね…しかも真っ最中…。
普段はそんな方達の声を傾聴している側にいる知人が
私の診察カルテが映るpcのモニター見ながら
淡々と話し出した
いざ自分が〝それ〟だって聞かされると
嘘だろっ⁈って狼狽する自分がいたと……
最先端治療を探してはそこに治療を受けに行く
毎日たった1時間足らずの治療のため1ヶ月間も滞在する
他にすることないから色んなとこ見に行ったり
映画が観たり有意義に過ごしたよって微笑んだ。
拘るな。拘るなと宥めすかしても……
頭から離れぬ現実がある。
まだ〝それ〟はそれなりにそれなりのもので
自分の中に居座り続けている
いつ〝それ〟が騒ぎ出すのか計り知れぬ不安の中で
自宅での療養を続けている……
この晴れわたった空に
太陽の陽を浴びて優しく微笑む雲が
あなたの目に映るのだろうか……
見つけられているだろうか……。
穏やかな心で空を見上げられる時が
1日でも早く貴方に訪れますよう祈ってる
今でも私の中では1番頼りになる医者だけど
〝それ〟を追い出したら
貴方は1番近くで患者の心に寄り添える医者になる。
闘ってる貴方に言葉にできない言葉だけど
頑張れ!……頑張れ!………頑張って!