選んだ道の重さ | mirokuのブログ
双極性障害…。
この病気でたったひとりで苦しんでいる子が
たくさんいることを初めて知った
いつもと変わらない朝を迎えたのに
突如と襲ってくる〝死にたい〟という思い…

その子もそうだった
誰にも言えず幼い頃からそんな思いと戦ってきた
あるきっかけで長年のその恐怖を家族は知らされた
それから家族全員で戦った2年間

その日の…最後の日の日記には
死にたい。死にたい。死にたい。死にたい。
もう死なせて…
家族みんな愛してる…。


警察で顔が見たいと言い続けた母親
それを私は諭し諦めていただいた。

その子のお顔の修復は5時間に及んだ
でもそこには生前の彼女の面影はなかった
愛らしく笑った写真とは程遠いことを
私は痛いほど感じていた…

棺を囲み家族が
名前を呼びかけ、つけたカツラの髪を撫でる…
ここから見たら寝ている彼女にそっくりだと…
本当にありがとうと私に言ってくれた

似て見えるとしたならば…それは私がしたのではない
彼女がそう見せてくれている
大好きな家族の心を慰めようと
最後の最後にそう見せてくれているだけだ

翌朝、全身が激しい筋肉痛に襲われやっと起き上がった
歩く振動だけであちこちに激痛が走る
それほど集中し全力を振り絞って懸命にかかっても…
これが私の力の限界だと知らされた

自分の選んだ道の重さを若い彼女から教わった気がする

どうか…彼女がどうか安らかでありますように