死ぬのが怖いと夜中に短いメールを送る
押し寄せる不安の中の心の叫びだったに違いない…
意識のあるうちにお別れを言いたい…
そう変わっていったのは…たった3ヶ月の間。
自分の人生の期限を知らされて
こんなにも短時間に
こんなにも強く変われるものなのだろうか…。
もしかしたら…見守っていてくれてる家族に
これ以上の心労をかけたくないから…
そんな強い意志から
必死に心を整理していったのかもしれないね…
19:45分…彼女は54年の人生を終えた
母として最後のお祝いをしてあげたかったのだろうか
今日はお嬢さまのお誕生日だったらしい
そんなお嬢さまの側で彼女は静かに息を引き取った
今頃ご主人が病院から出る時に着せてあげたいと用意した
大好きな桜色の仏衣を着ているのだろう
ご夫婦で選んだ優しく微笑んだ遺影写真の前で…
安らかなることを心からお祈りいたします…。