ハイリスク妊婦 | 3度目の人生 強く生きる

3度目の人生 強く生きる

2度のクモ膜下出血から復活して4年
当時の闘病記録とか色々書いてみようと思います
あと、猫日記も

もう22年前になりますが、初めての出産のことを思い出しながら書いてみようと思います。



妊娠がわかった私はとある産婦人科を受診しました。



当時の言葉でいうと、

出来ちゃった結婚の私💦



どうやって病院探したのかなぁ。市外の病院を見つけて行きました。



そこで妊娠が確定したわけですが、



妊娠中は血圧が上がりやすく脳卒中を起こす妊婦さんも珍しくない。

自分も8ヶ月で脳出血を起こして麻痺が残った患者さんを診たことがある。

クモ膜下出血で手術した病院には産婦人科もあるし、紹介状を書くのでそちらで検診を受けてください。



「あなたはハイリスク妊婦にあたります」



ということでした。



そこで6年ぶりに手術をしたJセンターへ向かいました。



当時22歳。付き添ってくれる家族もなく、全て一人でやりました。



産科の担当医は俳優の伊武雅人にソックリでした。



今から22年前の伊武雅人です。



めっちゃ怖かった滝汗



それからはJセンターで定期検診を受けていくことになります。



妊娠中期に入った頃、お腹が頻繁に張り出血が見られたために切迫早産で入院することになりました。

入院中少し大きめの地震があって、小児病棟から一気に泣き声が聞こえたことを覚えてます。



同室には、胎児に心臓病が見つかって出生後に手術を予定していた人や、甲状腺異常で死産経験があり入院してた人がいました。



そして私も予定日が近付き出産準備に入ります。



助産師さんからの説明では、

「前日に子宮口にラミナリアを入れます。

当日は朝から陣痛促進剤と腰椎麻酔を入れます。

昼頃に生まれる予定です」とのことでした。



めちゃくちゃ痛いです。ラミナリア。

陣痛も何も始まってない間に(予定日より一週間程早い時期)無理やり子宮口を広げるとか、本当辛かった。

20本以上入れたと思う。



そして翌朝9時から麻酔&促進剤がスタート。

痛みはないです。ただお腹が強く張るだけ。



お昼前に夫がやってきましたが、なかなか子宮口が広がらず陣痛も強くならず、お昼を過ぎても生まれる気配はありません。



私も陣痛に耐え苦しんでるというわけでもないですし、当時からいつ何時も全て他人事という夫でしたから適当な理由つけて5時頃だったかな?どっか行ってしまいました。



一人取り残された私。



モニターで観察されてるのもあってスタッフも離れて基本一人きり。



でもそうこうしてるうちにだんだんと子宮口が開いてきて分娩室へ移動しました。

そこからは結構展開が早く、気がつけば産声が響き渡ってました。



産声、デカ過ぎ。

想像以上の声量にビックリ。



「7時ちょうどです」

「女の子ですよ」



午後7時、娘が誕生しました。

(追記。この瞬間から強烈な吐き気、震えに襲われました。

責任感の大きさに潰されそうで怖かったんです)



夫が戻ってきたのは娘が一通り処置を終えて産湯に浸かってからでした。



無痛分娩でいきむことができなかったため娘は鉗子で引っ張り出され、両頬には少し跡がついていました。



そして、鉗子を入れる分だけ切開も大きく産後の傷の腫れはえげつないものがあり、拳一個分くらい腫れ上がってました。



色んな看護士さんが来るたび、「すっごい腫れてるって聞いてたけど本当すごいね」って言うのですが、おシモの話を共有されてたのねって複雑な気分。



出血量が多かったみたいで(750mlと母子手帳に記載がありました)翌日の夕方までナースステーションの真向かいの部屋で休みました。



そこでですね、看護士さんのヒステリックな声が聞こえてきました。



「これ、何?!」←スタッフさんみんな優しくてよくしてもらいましたが、一人だけすごくキツイ人がいてその人の声

「これは、○○さん(私)のタオルが出血で汚れたので落としてから返そうと思って」

「なんでそんなことあなたがするの?そのまま家族に返せばいいでしょ?!」

「○○さん、ご家族来られないから」

「そんなこと知ったことじゃない!じゃあ本人にやらせればいいでしょ!」



いやぁ噂の○○さん、あなた方のすぐ近くにいるんですけど。



おそらく出産時に使ってたタオルが出血で汚れたためにハイターかなんかに浸けてくれてたんでしょうね。

それは看護士さんの思いやりだっただろうし、でもそんなことする必要がないといえばそうなのかもしれないけど。

そのやりとりを聞かされる私は大変申し訳ない気持ちでいっぱいでした。



一人目の出産はこんな感じで、切迫早産で入院しましたが血圧が上がることもなく、無事に乗り越えることができました。



授乳室で出会ったのは、心臓の手術をしたことがある私より1歳若くてものすごーく美しい人(背が高くスラっとしていて色が白くて顔が小さくて、あんな美しい人、今も出会ったことがないくらいの美人さんでした)またまた心臓の手術をしていて出産は一人!と指示されてけど立て続けに3人産んで帝王切開のついでに避妊手術も受けてた25歳くらいの人、私と同じくクモ膜下出血の既往歴がある人と、これまた色んな人がいました。



クモ膜下出血の人は元ヤンキーって感じで母と飲み屋を経営してるそうで、酒も煙草も止めるわけにはいかないって言ってたのが印象に残ってます。

今も元気にしてるのかなぁ?



子供の頃に大きな病歴がある人は結婚も出産も早い印象ですね。


もちろん年齢が上がるとリスクも上がるというのもあるでしょうけど、健康な方とは人生観が少し違うのかなという気もしました。