先日、知らない道を走行しようと群馬県まで車を走らせた。
※走行中に遭遇した電車。安定のピンボケです
途中で、埼玉県本庄市のJR八高線、児玉駅に立ち寄った。
懐かしさを感じさせる駅だと思った。
駅舎、駅前駐車場、跨線橋、郵便ポスト、電話ボックス、どれをとっても特徴的なデザインではなく、どこにでもあるような形をしている。
それが懐かしさを感じさせてくれたのかもしれない。
この日は休日の早い時間帯だったので、ほとんど人の姿を見ることはできなかったが、平日は人の姿が絶えることはないだろうと思う。
子供の頃から、駅はどんな時間でも人がいる場所だと思っていた。
生まれ育ったのは小さな田舎町だったので、特急が停車しない小さな駅だったが、私鉄ローカル線の始発駅でもあった。
(私鉄は廃線になりました)
駅舎内には、切符売り場や売店や待合室があった。
駅を発着する路線バスも運行され、駅前には、おみやげ屋が二軒、旅館を兼ねた食堂、喫茶店、タクシー会社等が営業していた。
深夜でも早朝でも、駅には人がいた。
小さな町ではあったが、駅前には賑わいがあった。
無人駅が珍しくなくなった今でも、駅にはいつでも人がいると思いがちなので、駅舎に足を踏み入れて、無人駅だと知った瞬間、なんとも言えない寂しさを感じてしまう。
この駅も例外ではなかった。
時代の流れで仕方のないことなのに、無人駅に来るたびに思ってしまう。
叶わないことだと知りつつ、もう一度この駅に人が戻ってこないかと。