甲州街道小原宿本陣へ行ってきた。
本陣前の道路は数え切れないほど往来しているので、迷うことなく行ける。
自宅を出発して、甲州街道を西に向かって進む。
八王子市の市街地を過ぎるまでは多かった交通量も、高尾山が近づくにつれて落ち着いて来た。
高尾山口駅周辺では幾つもある駐車場への呼び込みで「おいでおいで」されるが、私が向かっているのは高尾山ではなくて大垂水峠なので、そのまま通過。
ここから小原宿本陣までの区間は、楽しい峠道を走行することができる。
ここを走れるだけでも来る価値があると思う。
峠の頂上付近で神奈川県に入り、しばらく走行して到着。
本陣に駐車場はないが、小原の里の駐車場を利用することが出来る。
ここには資料館とトイレが併設されている。
係の人も親切で、貴重なお話を伺うことができた。
小原の里から20号線沿いを2分程度歩いて、本陣に到着。
見学は無料で、受付を済ませた後に靴を脱いで座敷に上がることができる。
先ずは二階へ。
歴史を感じさせる頑丈な造りの階段を上って二階へ上がる。
とても急な階段だと思った。
居住空間ではなく、作業をする場所への階段だからだろうか。
二階は養蚕をしていた場所で、養蚕に関する道具や農具等が置かれている。
二階からみた階段は、さらに急な階段に見えた。
建物の中にいると、木造建築独特の香りがして懐かしい。
この場所に来る前に木造家屋の中に足を運んだのは何時だろうか?
一階には駕籠が展示されている。
平均的な日本人の身長の私からすれば、とても小さく、この駕籠に乗せられて移動するのは、苦痛ではないかとさえ思う小ささだ。
(お殿様も大変だ)
駕籠以外にも、行列の際に使用した道具類が展示されている。
これらの道具類が、人の手や馬の力で運ばれていたとは今では想像しがたい。
奥座敷はお殿様の就寝場所となっている。
そこから身分によって就寝場所が決まっている。
奥座敷に足を運んだり、手入れの行き届いた庭園を眺めたりしながら、本陣の雰囲気を味わう。
(平民ですが)