地図を見ていて、ふと思い立った山梨県道218号線に向けて出発。
甲州街道をひたすら走行して大月市に入り、長い笹子トンネルの途中で甲州市に入る。
トンネルを抜けると、218号線の入り口は近い。
218号線に入ると同時に、高度は上がる。
小さな集落を抜けた後は、寺社、レジャーセンター、宿泊施設の側を通過していく。
川遊びや山歩きを楽しめる場所がこんなに多いとは知らなかった。
道幅は次第に狭くなってくるが、何とか片側一車線分の広さが確保されている。
鬱蒼とした緑の中を右に左にハンドルを切りながら、車は高度を上げる。
初めての峠道を期待と緊張感を伴いながら走行する。
上日川峠に到着して県道218号線は終了。
大菩薩嶺登山口の駐車場は満車。
ロッヂ周辺には、登山者やキャンプ場利用者で賑わっている。
予想外の混雑ぶりに困惑していると、警備員さんが近づいてきて
「通行される方ですか?」と問いかけられ、
「はい」と返答。
「201号線を直進すると国道411号線です。狭くなるので気を付けて」
一瞬、
「狭くなるのならここから引き返します」
と言いたくなったが、これほど混雑している場所でのUターンとなると、周囲から大ひんしゅくを買うだろう。
オープンカーでそんなことをする度胸は私にはない。
(痛い視線が突き刺さって気絶してしまうだろう)
勿論、幌を閉めていたとしてもUターンしなかったと思う。
何より、警備員さんに余計な仕事をさせることになってしまう。
ここから予定外の県道201号線走行になる。
進むにつれて道幅は狭くなり、すれ違い困難な箇所も増加。
218号線よりも対向車が多い。
カーブミラーが周囲の木々に覆われて見えにくい箇所もある。
何も考えていないのかと思われるくらいの走行ラインで突っ込んでくる対向車もある。
引き返さなかったことを後悔しながら、慎重に走行を続ける。
やがて勾配がなだらかになってきて、道路わきに建物がちらほら。
右前方にレストランが見えてきた。
ここを直進すれば国道411号線(青梅街道)に合流できる。
青梅街道を右折すれば、再び峠道を走行して奥多摩湖経由で帰ることができるが、そこまでの体力と気力が残されていなかったので、左折。
この先のフルーツラインを経由して甲州街道で帰ることを選択。
途中の二か所で休憩をはさんだ後に無事帰宅。
走行距離 約230㌔
出発から帰宅ま所要時間 約6時間30分
県道218号線入り口の前は、今までに何十回も走行している。
素通りしてきたその道は、もっと早く来れば良かったと思わせてくれた道だった。
(厳しい箇所もありましたが)
そんな道は他にもきっとあるだろう。
次はどこを走ろうか。