皆既月食が見られるという。
これまで、何百や何十年振りという天体ショーをまともに見ることができた記憶がない。
昨年、スーパームーンを眺める機会があったのだが、この時は天候に恵まれなかった。
天候が原因になるのは稀なことで、たいていは見ることができるのに見逃しているのである。
原因には大まかに三つのパターンがある。
数日前までは天体ショーのことを覚えているのだが、当日にはすっかり忘れている。
酒でも飲みながら見ようとしたのはいいが、始まる前に酔っぱらってしまう。
当日になっても覚えていたのが、他のことに気を取られているうちに就寝してしまう。
この中のどれかで、見逃してきていた。
予報では晴れということであったが、時間になってみなければ分からない。
運を天に任せるとはこのことだろう。
などと思いながら、月の出を待つ。
※快晴の空、満月が出た
※少し欠け始めた
※しばらく目を離しているうちに大半が隠れている
※肉眼では見えるが……何じゃこりゃ
※少し明るくなってきた
※半分以上が現れ、かなり明るくなってきた
※月食終了?
今回は無事に最後まで見ることができた。
月見酒の言葉が脳裏に浮かんだが、自重したのが勝因だと思う。
(ここに至るまで、大なり小なりお酒で失敗していますから)
カメラではうまく撮れなかったけれど、しっかりと目に焼き付けることができたので、一応成功ということにしよう。
見てやったぜ皆既月食。
隠れても
掴んだツキは
逃さない