本州最南端に行きたい! そのⅧ | パイェーハリ!

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バイクと旅と釣りと独り言のブログ。Поехали!(パイェーハリ!)とは人類初の宇宙飛行を成し遂げたソビエトの英雄、ユーリガガーリンが地球を旅立つときに発した言葉で、さぁ行こう!という意味です。

朝、和歌山県某所の河川敷にて起床。

 

 

 

 

 

河川敷と言ってもご覧の通りしっかりと整備された場所なので、サッサと撤収してバイクに跨る。

 

 

 

 

 

 

今日は軽く山越えして奈良へ、その後京都を経由して琵琶湖に行く予定。工程が長い割には立ち寄るスポットがなく退屈なツーリングになってしまいそうだ。気になるところ、じっくり見てみたいところではためらわずに停車しよう、そんなことをぼんやりと考えながらの出発となった。

 

 

 

まずは山に入って少し行ったところにある展望公園へ。

 

 

 

 

 

ここは昨晩キャンプ地として目星を付けていたところだったが、距離的に断念した場所だ。街灯らしきものが一つもなく水道もなかったので、判断は正しかったと言えるだろう。

 

 

 

 

 

和歌山の街に背を向けて、山道を再び攻める。

 

 

 

 

 

 

 

チェリオの自販機があったので一本ドリンクを購入。これを見るといつも関西だなぁ、と感じる。チェリオの自販機を初めて見た時は軽くカルチャーショックを受けたものだ。愛知あたりからよく目にするようになるが、関東圏では見たことがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

交通量も少なく、走りやすい。

 

 

 

 

 

 

12:00、変電所のすぐ横にある公園で休憩。コーヒーがうまいぜ。

 

 

 

 

 

片付けをしていると緑色の小さなクモが。ワカバグモかな?もうすぐ冬だから、今のうちに沢山食べるんだぞ。そういう俺はココナッツサブレ一個しか食べていないが・・・・・・

 

 

 

 

 

再び出発して14:00ごろ、ようやく奈良の平野部に出る。ここで気になったバーガー屋さんを見つけたのでIN.

 

 

 

 

 

 

ほりのバーガー。バイカー達には有名なのだろうか。店先にはハーレーやらなんやらが沢山停まっていて、店内もすごい賑わい。朝からココナッツサブレしか食っていない僕は待ちきれずに外にある自販機で冷凍を買い、レンジで温めることに。

 

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ旨い。湯煎もOKの真空パックだったので、同じのをもう一つ買っておいた。この気温なら一日くらいバイクで持ち運んでも大丈夫だろう。

 

 

 

 

 

 

その後は交通量が多くなり、奈良市内のネットカフェで時間を潰す。受付の女性スタッフが超タイプで焦った。これを書いている今、彼女がどんな顔だったかは忘れてしまった。だけど心に突き刺さる笑顔をよく覚えているということはよほど可愛いくてタイプだったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

彼女に別れを告げ・・・・てはいないが、節約のためネカフェには泊まらずに出発。夜中なので京都市内に入ってもほとんど車はなく、快適に走れた。しかし琵琶湖へ行くにはまた山を越える必要があるわけだが、そのルートはどれも原付通行不可のバイパスで予想以上に迂回で時間を使ってしまう。ようやく超えて滋賀県に入ったところで思わぬアクシデントが。荷台のテントをどこかに落としてきてしまっていた。最後に確認したのは10kmほど手前のコンビニだった。やむなく来た道を戻り、なんとか救出。何台かに轢かれただろうが、カバーが破れた程度で中は無事だったのが不幸中の幸いか。

 

 

 

 

 

 

この時点で深夜2時。寝床を探すのはあきらめ、琵琶湖湖岸へ。釣りでもして朝まで過ごすことに。過去に例のないほどの大減水らしいが・・・・

 

 

 

 

なんとスライドスイマー発見!

 

 

 

 

震斬742M で少々オーバーウェイトながらも投げ込む。結局朝までやってノーバイト。今日は徹夜を覚悟していたが、あまりの眠さに公園のベンチに腰を下ろして30秒後には寝てしまった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

12時起床。途中寒くなって寝袋まで持ち出していたが、なんとか通報されずに済んだ。とりあえず北湖西岸に向かう。綺麗な浜で、昨日買ったバーガーを食べたかったのだ。

 

 

 

 

 

 

やはりうまい。

 

 

 

 

 

雲行きが怪しいので、天気予報を調べてみる。今夜には滋賀県全域で雨になるそうだ。ここで雨宿りをするとなると帰りの日程的にかなり苦しくなる。それに琵琶湖周辺では一日籠城できるようなキャンプ地を僕は知らなかった。雨雲は西から来ている。う~んどうするか。

 

 

 

 

 

確実に一日過ごせる場所・・・・となると旅2日目に泊まった御前崎周辺のあの場所しかない。いやそれ以外にもたくさんあるのだろうが、明日までに探す自信がないし、どうせ一日潰れるのならせめて今のうちに距離を稼いでおきたい。御前崎か・・・300kmはある。現在時刻は14:00を過ぎたところ。長距離移動をするにはなんとも微妙な時間だ。しかし雨雲の進路的にも、その作戦が最善とみた。原付と雲、どちらが早いかの勝負。御前崎までなんとか逃げ切れるギリギリの距離と時間だろう。

 

 

 

 

 

 

そうと決まればのんびりバーガーなど食っている場合じゃない!明日の早朝までに琵琶湖から、静岡県御前崎まで行かなくてはならないんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

琵琶湖大橋を超え、鈴鹿峠に差し掛かるころにはもう真っ暗。スーパーカブの貧弱なライトが闇夜を照らし、僕の進むべき道を映し出す。誰とも被らず、誰ともすれ違わない僕だけの道。行ってやる、どんな峠も超えてみせる。寒さに身を震わせながら、ひたすらに東を目指した。

 

 

 

 

 

 

三重に入り、愛知県を過ぎて、翌午前1:39にようやく静岡入り。

 

 

 

天気予報を見ると、雨雲はすぐ背後まで迫ってきているようだった。しかしまだまだ御前崎への道は遠い。眠いしクタクタだが、ここからが勝負だ!

 

 

 

 

 

 

東の空がうっすらと白み始めた午前4:34分、ようやく御前崎市へ。

 

 

 

 

 

このころになると疲れすぎて逆にテンションが上がる。バイカーズハイみたいな?(そんな言葉はありません)

 

 

 

 

 

 

 

 

その後コンビニに寄ってお菓子を買った。外国の方がたった一人で店番をやっていたのをよく覚えている。こんな時間にやっていてくれてありがとう。おつりを貰うとき、いつもより深く頭が下がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかり明るくなったころ、念願のキャンプ地に到着。と同時に雨が降ってきた。疲労は限界に近かったが最後の力を振り絞ってテントを張り、一目散に横になった。興奮して逆に眠れないが、とにかく横になりたかった。この時ほどフカフカの芝生のありがたみを感じたことはないだろう。

 

 

 

 

 

 

やった、やり切った。僕は一晩で琵琶湖から御前崎までの行軍を原付で成し遂げた。いままでの旅の経験と、限られた資金で購入した装備をフルに活用したから成功したのだろう。今夜限りの国道1号線の勝者は自らをたたえ、深い安心感に包まれながらやがて泥のように眠ったのだった・・・・・・・・

 

 

 

                                   (つづく)