緑の丘と蒼い空 2 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


※無断での話・内容転写利用禁止
※アメともピグともは受け付けていません

ご主人様のお仕事は・・・・

 

よくはわからないけれど

庭でいろいろな植物や野菜を育てていて

 

時々

お客様がやってくる

 

真っ白なバスルームがあって

そこでお客様がゆったりのんびりとした時間を過ごす

そのとき

必ずご主人様が用意した

とてもいい香りのする白い泡で心身を綺麗に洗い流していく・・・・

 

 

ぼくもあれで

洗われるんだ・・・・

 

キライじゃないけど

ちょっと苦手

 

泡だらけなのがなんだかむくむく怖くって

いつもご主人様にしがみついてしまうんだ

 

 

 

「・・・・・・兄さん

それ、ショウガラゴじゃん・・・・

だからモンキーフード買ってきてって僕に頼んだんだね」

 

「・・・・いらっしゃい、奏くん」

 

 

ご主人様によく似た

栗色の髪の毛の男の人

 

その人が

頼まれた買い物を

テーブルの上に置いた。

 

一瞬

ビクッとしてご主人様の肩の上に・・・・

 

「あっ、まだ乾いてないでしょ、ショウちゃん」

 

ご主人様が僕をつかまえて

真っ白なタオルに包み込んだ

 

「・・・・兄さん、ショウちゃんってこの子のこと?

安易だな、ネーミング」

クスクス笑い出す奏くん。

 

彼もご主人様とおんなじような笑い方をしてる・・・

包まれたタオルの陰から奏くんを盗み見てそう思った。

 

「ショウちゃんはとっても気持ちよさそうにぴょんって飛ぶから

「翔」っていうのにもかけてるんだよ。ちゃんと合ってるでしょ? ぴったりだと思わない

?」

 

ご主人様がぼくを拭きながら満足げに笑う。

 

「・・・・・まったく

いろんな子にそうやって名前をつけちゃうから

兄さんちの周りにはたくさん動物が寄ってくるんだよ。

まるで動物園だよね」

 

ちょっと呆れて奏くんが言った。

 

「別に(ほかの子は)飼ってないよ」

 

「・・・・ショウちゃんは飼ってるの?」

 

「・・・・・・僕のここが定位置みたいだからね」

 

さっぱりしたぼくがご主人様の肩に戻ると

ご主人様が僕の頭を撫でてくれた。

 

 

「たしか・・・臆病さんだよね、ショウガラゴって・・・・

けど兄さんの肩、お気に入りなんだ・・・

ショウちゃんいい場所見つけたんだね」

 

ご主人様とおんなじ笑顔で

僕をやさしく撫でてくれた奏くんからいい香りがした

 

嗅いだことのある匂い・・・・・

 

 

「兄さん、このタオル預かってくね」


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奏くんはぼくがさっきまで包まれていたタオルを掴んで

ご主人様にふっかふか洗い立てのタオルやバスタオルを数枚渡した。

 

「ありがとう。いつも助かるよ」

 

「僕のお仕事ですからね。

それにしても兄さん・・・最近洗う量増えてきてるね

お客さん増えた?」

 

「・・・ん~・・・・そんなことないよ?」

少し考えながら答えるご主人様。

 

「・・・・・頓着ないなぁ・・・・

確実に増えてるってば。売上ちゃんと計算してる?」

 

 

奏くんはまったくって肩を竦めながらまた笑って

もう一度ぼくを撫でた

 

あたたかい香りをふんわり感じる

 

 

まっしろなさっき使っていたタオルとおんなじいい匂いがする

 

 

ご主人様の肩の上

今日も心地よくて

眠くなってきちゃったなぁ・・・・・




つづく






※このお話の登場人物の名前は

るぅさんには珍しく、まんまではないので、それが嫌な人は脳内変換してくださいね