きみとぼく~ぼくたちの夏休み~7(さくらば) | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

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櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


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おさらい



きみとぼく~ぼくたちの夏休み~1(さくらば) 



すいません・・・

ご無沙汰でお忘れかと思いますが・・・・

ちびさくらばです(笑)




・・・・・・・・・・・・




いつのまにか時間は夕暮れ。



八木節をじーちゃんを先頭にして踊る。



俺の後ろでしょうちゃんが

へんな踊り方を・・・・。



「しょうちゃん、なにそれ?」



「え? 八木節・・・?」



「へったくそ~」



「まーだろそれ!!!」



「え~、しょうちゃんだよっ、こんなんじゃん」



ぼくはしょうちゃんの動きをマネする。



「ちげーよっ。まーのほうがへんっ」



しょうちゃんがぼくの動きをマネする。



二人でゲラゲラ笑いながら進み、

笑いすぎて前進しないぼくたちを周りの大人が横目で見ながら

くすくす笑って

追い抜いていった。





いつのまにかじーちゃんとかなり離れてしまって。



でも

目の端には姿が見えるから気にせず踊る。



太鼓の音に合わせて二人適当にオリジナルを踊り始めると



「ねぇねぇ君ら・・・」



知らないおじさんが話しかけてくる。



「はい?」



「オリジナル八木節音頭コンテスト出てみない?」



「は???」



いきなりの誘いに目を真ん丸にして二人立ち止ってしまう。

後ろの人たちがつまってしまうからと踊りの輪から外れると

じーちゃんも気がついて近づいてきた。



事情をきいたじーちゃんが



「あんなんでよけりゃ踊ればいいじゃないか?」



「だってでたらめ踊りだよ?」



「おまえたちが楽しけりゃいいんじゃないか?」



そんなこと言ったって・・・。



しょうちゃんの顔を見ると



「やろうぜ!」

にやりと笑った。



しょうちゃんがやる気なものだから

ぼくもいいかってなって



1時間後にステージ裏に集合してっていう説明だけ受けて

そのおじさんと別れた。



「どうすんの、しょうちゃん?」



「さっきみたいに踊ろうぜ?」



・・・・さっきって?

だって適当・・・だけど・・・・。



翔ちゃんは

屋台のかき氷を見つけて

「まぁ! こっち!!!」



と、手をひっぱる。



「しょうちゃん、練習は!?」



「・・・・なにが?」



「だって1時間ってすぐじゃん!!!」



「・・・・なんとかなるって

それより、ま~俺イチゴ!

まぁは? メロン???」



「しょうちゃんってば!」





ぼくたちのやり取りを聴いていた

じいちゃんが腹を抱えて笑い出して・・・

財布からお金を出しつつ・・・



「まぁよりしょうちゃんの方が

なんだか豪快だな・・・

まぁのほうが慎重なんだなぁ・・・

新発見だ」



嬉しそうに言って

座って食べなさいと促され



屋台が並ぶ通りから少し離れた神社の境内の石段に腰掛けて冷たいかき氷を頬張りはじめた。








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