王子は人魚姫に恋をする264 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

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櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


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※アメともピグともは受け付けていません

なんだかんだ和気あいあいと

みんなで過ごす朝食は過ぎて行った。





本当に

今までのことが嘘のような

そんな日が・・・・・・。





朝食のあと



動けないまぁに付き合い

ソファに横並びになって

まぁとジュンと3人でお喋りを始めた。



よく考えたら

こんな風に過ごすのは

よく3人で周りの目を盗んで陸に憧れつつ遊んでいた頃以来・・・



すごく昔のことのように思える。



「よくさぁ、2人で内緒で出かけちゃって置いて行かれたよね!?」

ジュンが思いだし怒りをし始める。



「だってジュン、ダンスばっかしててそのあと疲れて寝ちゃうじゃん。

一応起こしに行くのに起きやしない・・・。ね~カズ?」



「そうだよ。びくともしない。

もしくは起きた途端、超不機嫌・・・たちが悪い・・・

あ・・・カゲヤマ・・・気を付けた方が・・・」



少し離れた場所でお茶の準備をしていたカゲヤマに話しかけると

「・・・・寝起きなど問題ございませんよ? ジュン様の不機嫌はわたくしにとって不機嫌のうちに入りませんので」



テーカップに湯を注ぎ温めながら目線はそのままでカゲヤマが返事だけした。



「カゲヤマって弱みとか隙みたいなもんがないわけ?」



まったく・・・可愛げないなぁ・・・。



思わず聴くと・・・



「もちろんございますよ。

・・・・・お教えしませんけど」



「・・・・どうして?」

なぜかジュンが聞き返す。



「他の誰かに見せてもよろしければそうしますが・・・」



カゲヤマが顔を上げにっこり微笑む。



「・・・・・馬鹿・・・」



ジュンがぷいっと横を向いた。



真ん中に座るまぁが

「カゲヤマさんには勝てないね・・・」

クスクス笑いながらジュンの頭を撫で



「でもカゲヤマさんの方が常に不戦敗なんでしょ?」

これまたにっこりしながらカゲヤマを見る。



「・・・・・まぁ様・・・勘弁してください」

カゲヤマが困ったように頭を軽く下げ

珍しいお菓子をお持ちしましょうと部屋から退出した。



「・・・・まぁってすごいね・・・」



ジュンが感心した。



たしかに・・・・。

なんでだかわからないけど、まぁの方が一枚上手(うわて)な気がする・・・。



「そんなことないよ?

だって見ていればわかるもん。

カゲヤマさん、ジュンのことすごく大事にしてるでしょ?」



「そうかな?」



「そうだよ。ね、カズ?」

まぁがこちらに話を振る。

そして小声で、「あまり感情を表さない人なのに、ジュンのことは別だよね?

さっきからジュンの様子、みんなを平等に見てるふりして一番見守ってる・・・」

と、内緒話され・・・・。



たしかに・・・。

言われてみればそうだけど・・・。



そこに気が付いてるまぁもさすがと言えばさすが・・・



なんだかんだ末っ子に甘いまぁだけど

それ故に、大事なきょうだいの相手には目が厳しく光ってるのかもしれないな・・・



「・・・・頑張って・・・ジュン」



いろいろな意味を込めそう言うと、ジュンがなにを頑張るの!?って顔を真っ赤にした。





・・・・かわいいなぁ・・・。

ジュンは・・・・。















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