王子は人魚姫に恋をする261 | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

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櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


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※アメともピグともは受け付けていません



ショウの反応がいまいちなので

ちょっぴり不安になる。



「・・・ショウ・・・なんか飲もうよ?」

よく考えたら

二人の時間が幸せすぎて

いろんなことをおろそかにしていることを思い出す。



昨日の食事だって

ベッドで

適当に済ませて

あとは二人でずっと・・・・だったし・・・。



今日だって慌てなくていい・・・。

今日だけじゃない。

これからはずっと二人でいられるんだから・・・・



少しはメリハリをつけなきゃと・・・・。



だけど・・・

「・・・・ショウ・・・・」





「なに?」



「立てそうにない・・・んだけど

どうしよ・・・・」

起きようとして起きられないことに気が付く。



「え?」



「起きれないってふつうのこと?」

不思議で仕方なくてそう聞くと・・・。



ショウがあっという間にゆでだこになり



「・・・・・・ごめん・・・」



ショウが小さな小さな声で謝ってきた。





・・・・・・・・・・・





「・・・・お久しぶり・・・」



思わずそういう言葉が口から飛び出すのは性格悪いとは思うけど・・・。



だって・・・

1日、部屋から出てこないって・・・。



しかもまぁはショウくんにお姫様だっこされてるし・・・。



談話室の広めのソファにショウくんがやたらまぁを慎重に降ろし腰掛けさせるから、まぁが歩かない理由があからさまで・・・・。



呆れてモノが言えない・・・。



いいけどね。

まぁが幸せなら。



「カズ、おはよ」



まぁがにっこり笑うから

「おはよ、まぁ。よく寝た?」



本当は『独占欲が強い獣がいるから寝不足なんじゃない?』って言いそうになるのをぐっと堪える。



「うん。カズ達、朝食まだ?」



「うん」



「一緒に食べよ?」



「いいの?」



「なにが?」



「二人で食べるんじゃなくて?」



「部屋ばかりこもってても・・・

それにカズ達とも話したいし・・・・」



なんだかはっきりしない答えな気が・・・・。



きっと

カラダの具合が関係してて

まぁが元気だったら今日も1日逢えなかったに違いない、そんな気がする。



「ふ~ん・・・・」

ショウくんを睨みながらそっけない返事を返す。

ショウくんはこちらの視線に気づくことなくカゲヤマと話している。



なんかすっきりした顔しちゃって・・・。

・・・・・なんなんだかなぁ・・・。



「カズ?」

まぁが首を傾げた。



「まぁくん気にしないで。

みんなでゆっくり、嬉しいよね。

ね? カズ」

サトシくんが口を挟んで



「カズ、眉間に皺・・・。

ほらっ、笑って笑って」

耳打ちされた。



まぁは特に気にすることなく

今度はジュンと喋り始めて・・・。



あんまり普通通りだから・・・・

本当に幸せそうで

それはそれはよかったんだけど・・・・・。














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