上野駅に乗り入れたキハ58系急行「奥久慈」からキハ58 | みぃちゃんず(鉄道部)

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キハ58としては今のところ最新の製品をジャンク品で入手しました。

ジャンクなのでお安く入手できました。

#98494 国鉄 キハ58系急行ディーゼルカー「奥久慈」セット より

キハ58(400)のいわゆる後期型です。

 

いよいよキハ58系でもジャンパ栓の別パーツ化、タイフォンも別パーツ化となった製品です。

ジャンパ栓が付いたのでかなり見た目は向上しています。

Hゴムはグレーで、デフロスタは運転席側のみ装備です。

 

先に発売されていたキハ56(200)と同様に運転席のライトユニット類が小型化されていますので、運転台がシースルーになっています。

 

そしてやはり「奥久慈」「ときわ」の製品の一番の特徴は常磐線用の無線アンテナです。

今のJR無線アンテナとは違い、常磐線の三河島での事故を契機に常磐線を走る車両に搭載されたものです。

クーラーの配置を無理やり弄って無線アンテナのスペースを空けるという、かなり強引なやり方ですね。

今時の無線アンテナはもっと小型化しているので、クーラーの位置を動かしてまでは必要ないですね。

 

アンテナの配線もちゃんと再現されています(屋根一体成型ですが)

これが発売される前はノーマルの製品のクーラーを動かして、アンテナ台座を自作して・・・と改造された方もいらっしゃいましたが便利な時代になったものですね。

 

ちなみに無線アンテナの取付はこんな感じで、台座の4本の脚の穴とアンテナ本体の穴が一か所。

差し込んであるだけなので、抜けて紛失しないように気をつけないとですね。

知らぬ間に紛失してると別売パーツはありません。

 

折角なのでノーマルのキハ58とのクーラーの並びの違いを。

上が「奥久慈」のキハ58、下は「きのくに」のキハ58です。

運転台寄りの1個目のクーラーをやや後ろにずらして、2個目のクーラーをやや前にずらして無線アンテナを搭載しています。

と思ったら、3,4,5番目のクーラーも微妙に間隔を詰めていますね。元の位置のままなのは6,7番目のクーラーだけです。

ノーマル車はクーラーは均等間隔に並んでいます。

 

常磐無線アンテナ以外は至って普通の400番台後期型。

キハ28を中心に組まれる編成で唯一のキハ58が動力車です。

車番キハ58 1038は前のオーナーが付けていたものです。

 

動力車の床下機器表現は以前と変わっていないようです。

 

400番台後期型の特徴である横長のトイレ窓。

臭気抜きの小窓にもHゴムのグレーが入るようになりました。

 

動力装置。上が「きのくに」のキハ58、下が「奥久慈」のキハ58です。

シートのカラーがブルーに。

灯火類(LED)がライトユニットではなく、動力装置側に付くようになっています(これはキハ56 200から)

なので現行品の動力ユニットをそのまま旧製品に転用は出来ません。

 

黄色のLEDがヘッド用テール用で2発付いています。

 

上が「きのくに」、下が「奥久慈」のキハ58です。

「きのくに」はライトユニットの中にLEDを搭載している(しかも大きいLED)なのでライトユニットで運転台を占有してしまって運転台の視界を遮ってしまってます。

「奥久慈」はLEDがライトユニット側に付いていないのでコンパクトで大きさの違いが判るかと思います。

車体は別もので、品番の刻印も違います。

 

運転台下部とライトケースのアップ。

ジャンパ栓類は予め開いている穴に差し込んであります。

タイフォンも寒冷地用・暖地用が選べるようになっていて、穴に差し込む形です。

この車両は暖地用を取り付け済みでした。(以前の製品は選択の余地が無かったのですが、選択できるとバリエーションが楽しめます)

テールライトもケースが別になっています。

 

ライトケースをバラシてみます。と言ってもテールライト部を外しただけですが。

ライトケースは上下2分割なので、分割ラインに精密ドライバーを入れてこじればはずれます。

テールライトレンズ、ケースは別パーツで外れます。

※分解は自己責任でお願いします。(お勧めはしません)

 

テールライトケースの上には控え目ですが運転席の再現も。

 

ご覧のとおり車体側はテールライトケースの穴が開いていますので、旧製品のライトユニットを持ってきても取り付けできません。

逆に「奥久慈」の動力ユニットを「きのくに」に持っていってもやはりライトケースの形状とかが違うので無理でした。

でも、テールライトケースとタイフォンが別パーツなんで複雑な塗装もし易いかもです。

 

左「奥久慈」のキハ58、右「きのくに」のキハ58

同じ400番台後期型ですがジャンパ栓の有無で随分印象が変わります。

テールライトも「奥久慈」では少し小さくなっています。

やっぱりガラス越しに見える運転台が・・・

 

こちらは初期HGキハ28(2300)との比較です。

ジャンパ栓類はKATOのパーツから持ってきて取り付けたり、色々手を入れています。

ジャンパ栓付けるだけで現行品に少し近づきます。

 

ということで常磐線を走った水戸機関区のキハ58 400でした。

「ときわ」「奥久慈」を併結した長編成で常磐線を走っていたのも遠い昔のことです。

その後水郡線に直通する急行列車は廃止となり、キハ58系は各地に散らばることになります。

常磐線用無線アンテナを下され、JR無線アンテナを載せてJR化後も走っていた車両もあったようですが、クーラーの配置で元水戸機関区の車両だと区別できたようです。

 

 

<余談>

そう言えばキハ58の改良品の発売がTOMIXからアナウンスされました。

キハ58の動力車で8,800円は高くなったなーと思います。

キハ58のT車で4,950円は1,000円のアップと。

タイフォンのバリエーションが増えるのは楽しいけど。

キロ28(2100)は「ときわ」のバリ展かな。欲しいな。