模型で遊ぶ時、特定列車を再現するのはいいとしても、たまには違う列車で走らせたいなと思う時もあるわけで。
そんなときに特急電車の場合は、トレインマークを付け変え(貼り変え)なければならないんですが、そんなトレインマークの付け替えを手間なく行える仕組み、それを叶えたのがKATOのトレインマーク変換装置です。
KATOはいつも新しい仕掛けで楽しませてくれます。
そんなKATOの583系の初期製品ですがトレインマーク変換装置が搭載されています。
24系25型で初めて採用されたギミックです。
後に発売された485系や583系、183系、185系にも搭載されています。
勿論、現行製品の583系にも搭載されています。我が家にはありませんけれど。
車体を外すと、前頭部分はこんな感じになっています。
電気釜スタイルの485系や583系は隠れる部分が多いので、このギミックを組み込むのに最適だったのかも知れませんね。
実物と大きく違うのは、幕を上下に巻き取るのではなく、左右に巻き取る(と言うか回す)形になっています。
流石にNゲージサイズで、上下巻き取りをするには相当な技術が必要になるはずです。
今時の技術ならできるかも?でも価格が恐ろしいことになりそうです。
横からみたらこんな感じに。
トレインマークにヘッド、テールライトの基盤を座席パーツで上から押さえています。
ヘッドライトの基盤とトレインマーク変換装置を上から。
当時はLEDなどありませんので当然のように豆電球の小さいのが入っています。
銀色のがトレインマーク変換装置です。
裏返して下から見たところ。
テールライト用とヘッドライト用で電球は2つ付いています。
黒いマイナスねじは車体下からトレインマークを変換するためのものです。
付属のプラのドライバーが車両に添付されていました。
さらに分解してみます。
電球が上下に2つ、トレインマークの付いているギザギザある輪、マイナスねじの黒い棒には歯車が付いていて、輪のギザギザと噛み合ってネジを回すと回転する仕組みです。
でフィルム状のトレインマークを輪の溝に挟んでいる感じです。
この輪が透明ではなく白いのですが、光は通すのでトレインマークは光ります。
スカート(スノープロウ)の下の穴の開いているところからマイナスドライバーを差し込んでトレインマークを変換できます。
テールライトを点灯してみるとこんな感じです。
電球色の暖かみ・・・
ヘッドライト側を点灯すると。
車体を被せて点灯されると。
明星は鮮やかな色なのでいい感じです。
明星は新大阪~西鹿児島へ。24系もありました。
金星は色が微妙。
名古屋~博多って運転区間も微妙でしたが使い勝手は良かったようです。
金星の583系の昼間の仕事は名古屋~富山のしらさぎでした。
ゆうづるはおなじみの上野~青森の運転でした。
こちらも24系との併用だったかな。
そして上野~青森のはくつるも。
最後は24系に代わっていましたが。
点灯してない状態でもトレインマークははっきり見えます。
これがKATOの583系を手放せない理由のひとつでもあります。
対するTOMIXは、シールの貼り変えではなくトレインマークをパーツ化してワンタッチで取り換えられるという方法を採用しています。
各社で独自性の出る部分ではありますね。