南海高師浜線は南海本線の支線で羽衣駅から分岐し、伽羅橋(きゃらばし)駅を経由して高師浜(たかしのはま)駅に至る1.4kmの路線です。
全線単線で2両編成の2200系1編成が終日往復する路線です。(その昔は1両でした)従来から高架の路線でしたが羽衣駅は地上駅であったため、伽羅橋~羽衣間で地上に降りる線形になっていました。
しかしながら南海本線の連続立体交差事業で羽衣駅が高架されると高師浜線も高架化する必要が生じました。
羽衣駅周辺に仮設線路を作って高架完成後に線路切り替えをする方法ではなく、高架線が完成するまで代行バスを運行することとなり2021年5月から約3年の間、電車を運休することになっています。工事期間の短縮や工数の削減、作業スペースなどの問題から代行バスに決定されたようです。
(実際住宅地を走るので余分なスペースは無いように思われます)
※当線を走っていたラッピング電車の2200系「走る!工場夜景」は鉄道コレクションで発売されていました。(高石市のふるさと納税返礼品もありました)
蘊蓄はこれぐらいにして・・・
南海本線の連続立体化工事(高架工事)で高架化になった羽衣駅です。
上り下りの各線は高架化が完了していますが、当駅から分岐する高師浜線の高架化工事は現在も進行中です。
その間約3年(アバウトですが公式ではそうなっています)運休、代行バスでの輸送になっています。
羽衣駅舎(山側から)改札口は建物内2階にあります。ホームは3階です。
地上に駅舎があった頃は羽衣線からの乗り換えは路地裏の通路のような狭い道を通って南海の駅に辿り着きました。
隣には「イコーネ羽衣」高層マンションが建っています。
「羽衣テラス」は2階にあるちょっとオシャレな飲食店です。
JRの東羽衣駅とはイコーネ羽衣の横にある連絡橋で繋がっています。
JRから南海に乗り換える時に地上まで降りる手間が無くなったので便利にはなりました、傘も要らないし。
休日の改札口は閑散としていますが、急行停車駅なので平日ラッシュ時は混雑しています。
改札を入って3階のホームに出てみます。1番線は和歌山市方面、2番線がなんば方面です。
そして緑の柵がある3番線が高師浜線(工事中)です。
現在は長期運休となっていますので電車は来ません。
高師浜方面はここから右に分岐して行きます、まだ線路も敷設されていません。
高師浜線3番線の終点からの眺めです、ここに線路が敷設されますがまだのようです。
夜はこの壁の向こうに工場夜景が見えるのですが・・・壁は要らないですね。
ということで、代行バスの乗り場に向かいます。
ホームにも案内板が掲示されています。
代行バスの乗り場に向かうには2階の和歌山市方面ホームへ行く階段の横にある1階へ降りる階段を下ります。
案内版が。エレベータもあります。
階段降りると、高師浜と伽羅橋で乗り場が分かれます。
奥にある乗り換え用自動改札を通って代行バス乗り場に出ます。
運賃精算が必要な場合はバスに乗る前に精算した上で乗り換え用自動改札を通ります。
乗り換え改札口を代行バス乗り場側から見た図です。
伽羅橋からと高師浜からで分かれています(さっきの逆です)
伽羅橋、高師浜からバスで来て改札を出るか乗り換えるにはここで乗車駅証明書を取って乗り換え用改札口を通ります。(現金で乗車の場合)
ICカード利用の場合は、そのまま乗り換え改札口を通ることで高師浜線の運賃が課金されます。
乗車駅証明書発行機です。西天下茶屋駅で見たのと同じ機械です。
そして代行バス乗り場です。乗り場は完成した南海本線の高架下のスペースに仮設されています。
バスが数台は駐留出来るスペースがあります。
ラッシュ時は2両編成が満員になるぐらいの乗客数です。
代行バス運行は勿論、南海バスが請け負っています。
行先表示は「高師浜線代行バス 高師浜」となっています。
車内では、ICカードリーダーは使えません(タッチは不要です)
羽衣駅の代行バス乗り場です。
バス停は「羽衣、伽羅橋(北)、伽羅橋(南)、高師浜」の4か所です。
電車だと伽羅橋(北)伽羅橋(南)は無く、伽羅橋駅ですが利便性を考慮して、(北)(南)の2か所のバス停を設定したようです。
羽衣駅の代行バス時刻表です。運行本数は電車時代の運行本数に準じています。
羽衣駅を発車したバスは暫く南海本線の高架下の高架工事の現場通路をそろーりそろーりと走り(速度10kmぐらい?)、新村北線(東西の道路)に出ます。その後、羽衣南の交差点で、府道堺阪南線を南に下りながら、伽羅橋(北)、伽羅橋(南)を経由して、高師浜の交差点を通過し、高石の交差点を右折し高師浜(代行駅)に到着します。
終点の高師浜(代行)バス停に到着します。
場所は臨海スポーツセンターの駐車場ではないかと思います。
奥の建物が臨海スポーツセンターです。
バスが数台駐留しています。
ここは南海高師浜駅から西へ200mの地点です。
南海の駅はここからは見えません。
なぜこんな駅と離れた場所に代行バス乗り場があるのか??
臨海スポーツセンターの利用者にはこっちのほうが確かに便利ですよね。
ということで代行バスに乗って高師浜までやってきました。
次回は高師浜(代行)から高師浜駅~伽羅橋駅を経て羽衣駅まで歩いてみたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございます。
<おまけ>
高師浜線でも運用されていた2200系(汐見橋駅)
羽衣駅で高師浜線を撮影した写真が行方不明で探索中です。