嫁さん家で先週に住宅を巡るトラブルが相次いで発生した。一つは 風呂のセンサーが壊れて水が出っ放しになるトラブル。もう1つは床下でシロアリ被害が見つかったことである。
風呂の機器は新築時に設置したものだからもう30年になる。そのため修理の部品がないと言われ、全面取替えをすることになる。自動湯張りや保温といった従来機能を満たそうとするなら22万円、単に給湯するだけならその1/3で済むという。嫁さんはフル機能を希望するが、一人住まいゆえ 簡易なもので足りるだろうと私は主張している。
シロアリについては 見つかったものはしょうがない。近所の業者に駆除を求めたら その費用は48万円と言われた。私の年間のパート収入と同じじゃないか、高すぎる。嫁さんはその金額をそのまま受け入れようとするが、あまりに高いので せめて他からも見積もりを取るように促した。すると二つ目の業者は10万円安い料金を提示してきた、ほら見てごらん というところだ。
他に屋根上の太陽熱温水器も給水管が壊れたままになっていて、これも部品なしと言われている。これらトラブルで問題となるのは 修理費用の多寡だけでなく、その家にいつまで住むかということだ。何十年も住み続けるならきちんとした対応が必要だが、神戸の家で同居するようになるなど いつ状況が変化するかわからない。たとえ住宅を高度に維持しても、田舎ゆえ簡単に売却できるものでもない。そのため修理への対応(無駄金になるのでは…という)に躊躇する。
人生も終盤になると 人だけでなく家も路頭に迷う。
久しぶりに横尾忠則美術館に行ってきた、『寒山百得展』をやっている。