今の住宅に住んで もう20年近くにもなる。入居の際に冷蔵庫,洗濯機,掃除機などの白物家電を揃えたが、どれもがポンコツになってきた。掃除機はプラの劣化でハンドル部分が折れ、ガムテープで補強しているもののグラつくので本来の役割を果たしていない。冷蔵庫は冷凍機能が狂っているし、洗濯機は蓋が壊れてしまった。
それぞれ買い替えたらいいのだが、最低限の仕事はしているし 新品を見繕うのが面倒なので放ってある。それ以上に買い替えをためらわせるのが 現品を廃棄する手間である。市の環境局に連絡し、廃棄手続きをしなければならないのが邪魔くさい。
こうしてみると 家電製品というのはずいぶん長持ちするものだ。長持ちし過ぎるから 近年 家電メーカーの業績が振るわないのも納得する。機能的に抜本的な改革がないので、多少古くても使える。この間に買い替えたパソコンだとWindowsが古くなったからであり、テレビは4 Kを見たいからなど、本来の機能と関係のないソフト面の理由による。こんなことでもない限り 使えなくなるまで使おうという姿勢でいる。
根本的には自身において、新しいものを求めるワクワク感や感動する心というのが萎えてきたのではないか? 思考や行動で、いつの間にか先駆者ではなくなり、仕方なくやるという追随者の立場になっている。