東京見物②~上野の美術館 | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

'24/04/13

上野公園の美術館群はよく行ったから馴染みがある。その中でいちばん興味あるのが西洋美術館だ。今日は晴天で、まだ桜も残っていることから JR上野駅から公園に向かう通路は人がびっしりで歩きにくいくらいだ。

 

しかし 西洋美術館に入る人はそれほど多くなく普通に鑑賞することができた。古いルネサンス絵画から近代の印象派まで時代を追って展示されているが、やはり印象派の絵が見やすい。常設展でも適宜 展示替えされるので何度訪れても楽しめる美術館である。

企画展では<戦争の惨禍>をテーマにゴヤの版画が80数点も集められていたが、内容が内容だけに観ていて気持ちのいいものではない。

 

同美術館は神戸の川崎造船所の初代社長だった松方幸次郎の個人コレクションをベースに設立されたものだが、その経緯からすると神戸で開設されていてもおかしくはない。何でも東京というのが残念だ。

 

次に近くの国立博物館まで移動。ここは収蔵品が多く、4つある国立博物館のうち 京都、奈良、福岡の3つが束になってかかっても、東京ひとつに敵わないというほどにコレクションの質・量を誇る。特別展<中尊寺金色堂>の大行列を尻目に 通常展に入場したが、ここも外国人客が多い。

 

今回の展示で興味を引いたのが 浮世絵展である。浮世絵はこれまでも観る機会はあったが、改めて目にするとアレッというほどに小さい。これほどに小さかったのかと思うが、浮世絵を江戸時代のプロマイドだとすると、庶民の買い求め易さや 印刷技術面からこうなってしまうのかと納得。

上野公園一帯は芸術の宝庫だが芸術に造詣が深ければ 優にまる一日を過ごせるエリアである

 

 

モネ「黄色いアイリス」        国立博物館の日本庭園