’24/01/05
何のイベントもない正月を過ごしたので、休み明けに福山(広島県)へ小旅行をした。青春切符の利用は何回も乗り換えが必要だが、3時間半で福山駅に着いた。駅前のロイネット・ホテルに荷を下ろし、すぐ山側の福山城公園に出かけた。
公園にはお城のほか博物館や美術館が並び、サイズ的に半日観光にぴったりだ。どれもが至近なので歩いて回り、それらを全部観ることができた。
このうち県立博物館は別称が『草戸千軒ミュージアム』となっており、博物館近くに存在した中世の町, 草戸千軒を掘り下げた単一テーマの珍しい博物館である。草戸千軒の町は滅びて 今は何もないが、近年 大規模な発掘調査が行われ、その出土品や関連資料が展示されている。
特に面白いのは 当時の町並みが実物大に復元されていることで、家々を覗き込むと 当時の仕事や衣食住の様子がよく分かり、興味深かった。
一角で十二単(ヒトエ)も展示されていて、試着できるようになっていたのを、嫁さんは喜んで身に着けていた。ローカル博物館だから混み合うことはなく、2時間も滞在することになった。
美術館では人物画をテーマに 内外の作品が展示されていたが、フ~ンという感じで観て回る。時期的な企画として「辰年の年賀状」を市内小中高校から募り、何百枚もの出展作品が並べられていた。芸術的見地とは別に 見ていて面白かった。
同時に開催されていた子ども美術展を見ても、概して今の子は絵がすごく上手だ。描き方やアングルの取り方が子どもの発想の域を超えていて、こんなのは絵を習っていないと無理だ、という作品が多かった。
草戸千軒の町並みに映える十二単 ふくやま子ども「生きる」美術展