大学の新入生どうしが 9月に入って初めて顔を合わせたというニュースを散見するが、実態としては 後期に入っても対面授業をしているのは まだ全体の 2割でしかないという。
このことに対し 問題点は色々あるが、一つはこんな状態に対し通常の授業料を取っていいのかということ。 ビデオを流して それの視聴に高い授業料を取るなどというのは 詐欺的行為といえる。どこにそれだけの価値があるのか理解できない。
私が通学していた頃 ('70~公立大学)の授業料は 年額で15000円だった。その頃の公務員初任給は 3-4万円だったので授業料は相対的に安く、アルバイトと奨学金で十分にやっていけた。たとえ講義をさぼっても心理的圧迫はなかった。それが今や 国立大でも 50数万円の授業料になっている (ほかにも諸経費がいっぱい要る)。こうなると 親も子も必死にならないと生活が回らない。
この高い授業料を容認するなら、実のある勉学を目指さなければならない。18歳くらいだと まだどんな人生を歩んでいいか分からないので、目的意識のない学部選択になりやすい。その結果 勉強しない学生を大量に生み出す。
これを解決するには、一定期間 社会人を経験してから改めて大学に入るように制度設計をし直せばいい。そうすると目的意識が芽生えるし、取り組むべき課題が見えてくる。進学など不要と気付く人も多いだろう。
文部科学省の調査