「こども大学」は 見せかけだけの社会貢献 | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

「もとまちこども大学」という案内を見た。地元の神戸学院大学と大丸神戸店がタッグを組み、同大学の教授が 子ども向けに無料講座を開くというもの。各学部を代表して ①気圧と天気の話 ②株式投資と優良会社の見つけ方 ③液状化の実験 ④様々な形状をした薬の秘密と工夫 ⑤ハロウィンを通して異文化に触れる  の5テーマを設定し、それぞれ90分の教室に参加者を募っている。

 

チラシを見て一見、面白い企画だと思ったが、よく中身をみると、募集人数が各テーマごとにわずか10組(1回あたり5組で 2回開催) しかなく、講義は90分だけである。 社会の仕組みをほとんど理解していない小学生に、大気圧や株式の概念をこの短い時間で理解させられるものか? 大いに疑問だ。

 

この事業は大学にしたら 社会貢献の一環と位置づけているのか?受講の子どもの側からすると、大学という未知の世界を 身近なものとするいい機会にはなるだろう。しかしこの程度じゃ ごまかしでしかない。さらに協働といいながら 大丸神戸店の位置づけ(役割)が全然わからない。

一部の講義がすでに終わっているので 大学のホームページを見たら、①~③についてはコロナの再拡大に伴い、開催方法をオンライン講義に切り替えると通知していた。何をか言わんやである。