何もすることのない休日なので、隣町の「ふたば寄席」に出かけた。素人芸ながら タダで 2時間も楽しませてくれる。30分前に会場に入ったが 既にヒマな同輩が大勢控えていた。せっかく観に来たのだから 話芸の一つも身に着けたいと 講師への転身を夢見ている者(自分のこと)は考える。
寄席が始まるまでの間に 館内ラックのチラシに目を通すと、終活相談会とか お年寄りのパソコンといった高齢者向けの案内が目立つ。主にそんな人が出入りする会館である。
客は約100人、コロナウィルスが騒がれているこの時期によう来ましたな、という歓迎のことばで最初の出し物が始まった。
一人目の「鼓ケ滝」、二人目の「試し酒」はとても面白く、思わず話に引き込まれた。人の心をつかむというのは大した芸である。口直しは3人目のマジックで、これも手練手管だけでなく半分は話芸である。
落語もマジックも その芸が客に受けると会場が和やかになり、小さなネタでも さらに笑ってしまうという相乗作用があるみたいだ。今回も全演目の半分だけ観て、中入り休憩で帰った。