中国人との出会い ~ 鄭州旅行② | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

鄭州へひとり旅することになり 空港に向かう。三宮の関空行バス停には 3人が並んでいた。

前の便が出たばかりみたいで 目前の女性に次発便の時刻を訊く。それをきっかけに話することになり 関空までの車中も雑談を続けた。

 

女性は20年前に来日して以来 ずっと神戸で働いている由。そのため 発音は少しヘンだが 日本語の読み書きは日常生活に支障がない程度にできるそうだ。

中国は大連出身で 今回は父親の世話で帰国するとのこと。 父親は 88歳で、腰の辺りを骨折して、今は自宅で療養していると…。怪我をした際、大連の有名病院に入院したが 腰の骨折というのに僅か 2日で退院を迫られたそうな。(中国みたいに)人が多過ぎると、そんな事態になる。おまけに有名病院でも院内がすごく汚く 居心地が良くない。その点 日本の病院はホテルみたいだと言う。

 

また、日本の病院なら一定程度 看護師が身の回りの世話をしてくれるが、中国ではそんなのは一切なく、病人の世話は家族に委ねられるという。ヘルパー的なサービスも無いので 今は 3人の兄弟で代わる代わる看ているらしい。病人を見守る仕組みが整備されている日本の社会が羨ましいと。

中国は家族の絆が強く ファミリーが集まって共に時を過ごすことが多いが、病人を抱えているとそうもいかず、帰省するのも楽しくないという。

今のわが家も似た境遇にあり、彼女の立場がよく理解できた。

 

   

 少林拳で有名な少林寺は鄭州市郊外にある (市内公園で)