モスクワ (15路線) も サンクトペテルブルク (5路線) も地下鉄が発達している。慣れたら快適なのだろうが 最初は戸惑う。両都市とも料金は安く (1回乗車が距離に関係なく80円前後)、車両の発着は頻繁である。モスクワなら車両が出てから 1分もしたら次の車両が来る。両市とも地下深くを走っているので、ホームまでエスカレーターで延々と下っていく。そのエスカレーターは左側を空けるのがルールみたいで、空いた側を若者が ドドッと走り下りていく。
2つ3つの路線がクロスする駅では、それぞれの路線に駅名があり、ただでさえ長い駅名が 2つ3つ並ぶ。さらにロシア語と英語が併記されるので、地下鉄マップが非常に読みづらい。必然 マップ上の文字が小さくなり 現地の人に示しても読み取ってもらえない。
地下鉄ホームにおける行き先表示の仕方が モスクワとサンクトで異なっていたし、サンクトの地下鉄ホームなど乗降車時以外はホームドアが全面的に閉まり (いわば鉄牢みたいな閉鎖空間になる)、車両の走る方向さえ判らないのが、スムーズな利用の妨げになった。
1回乗車券も 1日乗車券も同じ磁気カードを使っていて区別がない (モスクワ) し、使用済みかどうかわからないというのも 大いに改善の余地ありである。
長いエスカレータで下り降りたホームも複雑な造りだ