大丈夫か? 70歳雇用① | 100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

首相が70歳までの労働延長を打ち出した。年金財政が苦しいので、支給開始を遅らせたり、支給額を減らしたりしているなか、今度は財源負担者を少しでも増やそうとの考えか。受給者ばかりが増えて負担者が減っているのだから、窮余の方策である。

 

しかし現実の問題として考えてみると、日本人の健康寿命は71~2歳だが、それまでに目が悪くなり、歯が悪くなり、腰痛、高血圧、前立腺肥大になるのが普通の高齢者である。人によっては 他の症状も加わる。こんな満身創痍の70歳が一人前に働けるのか?

 

65歳超で働いている人は 統計上40%くらいいる。その内訳は知らぬが、第1次産業や自営の商売なら、年齢に合わせて それなりに働くことができるから、彼らがボリュームを占めているのだろう。しかし 一般の雇用となると 65歳超は難しいのではないか。身体的な衰えのほか アタマの衰えもある。一方で,プライドは衰えていない。経営者がこれを使いこなすのは難しい。