高校生の時、どの国に旅行したいかをクラスでアンケートしたことがある。フランスやスイスといったロマンある国を挙げた人が多かったなか 私はアメリカを希望した。そして実際に最初に訪ねた欧米国がアメリカであった。
30年前に初めてNYとワシントンを旅行した。アメリカにはその後ロスやシカゴ、ニューオリンズなどにも行ったが、いずれもまだ旅行日記を書いていない時代の話で、写真のほかに記録はない。そのため少ない写真を頼りに 記憶をほじくり返すだけだ。
’88当時のNYは荒れていて、街は落書きだらけで地下鉄は物騒だった。黒人が駅ホームで小便してその水気で勝手に滑っていたシーンが忘れられない。グロサリーは商品を持ち逃げされぬよう店舗の周りに柵を巡らせていた(大きな商品が柵につかえて運び出せない)。
自由の女神からエンパイアステートビル、国連… と代表的なお上りさんコースを巡り、ヘリでマンハッタンを遊覧した。NYにはその後も 2回にわたって 2週間滞在して観光的にはひととおり観た。しかし次に ヨーロッパへ行くようになってから アメリカの歴史・文化の浅さに気づき、関心は薄れた。それでも現代文化の発信はまだまだアメリカがメインだから、そのうちに、また行ってみたい気がする。
地下鉄が危険だったNY