私が教育長です | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

仕事で某市役所を訪ねた際、知人がその市の教育長に就いているので 表敬訪問した(エラい人なので 事前のアポは取っておいた)。一緒に昼食のうどんを食べながら雑談する。畑が違うので教育の話などしない。話題はもっぱら お互いの最近の様子や これからのことなど。

 

教育長は市の三役に並ぶほどの職だけに繁忙で、自分の時間が取れないと … 。 通常業務だけでなく不意の用も次々に入ってくる。そのためプライベートの予定が組めないという。おかげでほとんど通えないスポーツクラブは止めることになったし、旅行にも行けない。嫁さんをせめて北海道へでも連れて行ってあげようと、暮れの仕事納めの後に 1泊の旅行予約を入れたら、それさえも急用で潰れ 5万円のキャンセル料を払う羽目になったと嘆く。地位も名誉もある人には 拘束も付いてきますということだろう。土日もないし、もうこんな仕事 辞めたいよ、は半分本音か?

 

それでも退任後は、またそれなりのポストが用意されているんだろ?  と訊くと、最近の文科省の天下り問題と同じで、今はそんなことはしてくれないらしい。私は仕事がなくなれば、おじん警備員という道もあるが、昨日まで中堅市の教育長やってた人が、次の日から道端で旗振るワケにもいかんのだろう。功成り名を遂げた人は 退任後の身の振り方も難しい。