仕事で某市役所を訪ねた際、知人がその市の教育長に就いているので 表敬訪問した(エラい人なので 事前のアポは取っておいた)。一緒に昼食のうどんを食べながら雑談する。畑が違うので教育の話などしない。話題はもっぱら お互いの最近の様子や これからのことなど。
教育長は市の三役に並ぶほどの職だけに繁忙で、自分の時間が取れないと … 。 通常業務だけでなく不意の用も次々に入ってくる。そのためプライベートの予定が組めないという。おかげでほとんど通えないスポーツクラブは止めることになったし、旅行にも行けない。嫁さんをせめて北海道へでも連れて行ってあげようと、暮れの仕事納めの後に 1泊の旅行予約を入れたら、それさえも急用で潰れ 5万円のキャンセル料を払う羽目になったと嘆く。地位も名誉もある人には 拘束も付いてきますということだろう。土日もないし、もうこんな仕事 辞めたいよ、は半分本音か?
それでも退任後は、またそれなりのポストが用意されているんだろ? と訊くと、最近の文科省の天下り問題と同じで、今はそんなことはしてくれないらしい。私は仕事がなくなれば、おじん警備員という道もあるが、昨日まで中堅市の教育長やってた人が、次の日から道端で旗振るワケにもいかんのだろう。功成り名を遂げた人は 退任後の身の振り方も難しい。