毎年この時期に 階下の区民センターでカルチャー教室の発表会が催される。そのゲストに老人ジャズバンドが招かれ、ジャズのスタンダードナンバー十数曲が演奏するのが恒例で、それを聞くのを楽しみにしている。
椅子とテーブルが並べられた広いホール(体育館)が会場で、観客も多くないので 余裕のスペースである。隣のスーパーで買ったビールを持ち込んでも咎められない。金のかからぬジャズクラブである。演奏に合わせ踊り出す客も 例年見る顔だ。
今年は団体客がいて 沢山のビールを持ち込み 懇親会をやっていた。皆で踊るだけでなく、そのうちにリーダーの指揮の下、曲に合わせて手を上げたり肩を回したりのリハビリ体操を始めた。ジャズ奏者もせっかくの名演を リハビリ運動の曲に使われるのはかなわんなーと苦虫である。
傍らで、白髪のおばあさんがタンバリンを叩く猿みたいに踊りだした。脳ミソに虫が入ったのかと心配になる。奏者も客も みな高齢者のジャズナイトであった。