梅雨が明けて 休日の電車内は短パンや帽子姿の乗客が目立つ。この時期, あちこちで夏祭りが開かれるが、祇園祭や天神祭にまでいくのは大層なので、近くの海神社で開かれている夏祭りを覗いてみた。海神社とは明石市に近い垂水区にある神社で、文字どおり海の安全や漁業繁栄の神として仰がれている。ここは大昔(40年以上前)から知っている馴染みの神社である。
暑さを避けて夕方に出かけたが、大勢の人出である。夏の祭りは春や秋と違って解放感いっぱいだ。浴衣を着た娘が多いし、(マンションの宣伝だけど)うちわも配られていて雰囲気が盛り上がる。夏祭りといっても 無病息災を祈願する茅の輪くぐりがあるだけで あとは露店をひやかすくらいである。露店は季節を反映して水ものが多い。冷やしパインやかき氷、レモネードは分かるが、トルコ人らしきが売っていた粘々したトルコアイスという白い半凝固体は気持ち悪い。
2㍑入りの各種ペットボトルを並べ、紙コップに小分けして1杯200円で売っていたのはアイデア賞ものか。そんなのでも売れるのだから頭は使いようだ。
梅雨明け10日のこの時期が 1年の内でいちばん好きな季節である。1ヶ月経って地蔵盆が行われるようになると、いつも寂寥感を味わう。