西洋美術館 ~Tokyo 2days⑥ | 100回行こう、ヨーロッパ 

100回行こう、ヨーロッパ 

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  100 回行こう! と勢いはよくても、実際の訪欧はまだ約40回。欧州その他への
  これまでの 100 回超の海外旅行で 体験したことや、思ったこと ・ 感じたことを
  つれづれに記してみる。  【タイトル背景はプラハ】

東京都美術館の混み様を目の当たりにして 入場をためらい、近くの国立西洋美術館に行き先を変更した。同館は神戸にゆかりのある松方コレクションが 開館のベースになったというから 何となく親近感が湧く。ここへは何回も来ているが、適当に展示替えされるので 飽きることはない。

彫刻はロダンの作品が多いが、前庭に飾られている 『カレーの市民』は ブルックリン美術館前にあったし、テムズ川沿いにもあった。同じく 『考える人』は パリのロダン美術館でも見た。それぞれの彫刻ちゅうのは いったいなんぼ作っとるんや ? 
それで美術館に備え付けの図録で調べたら、『考える人』は世界中に 21体も散らばっているのが分かった。希少で価値あるものと崇めていたのが、実は泳げタイ焼きくん並みに ポコポコ制作されていたという話だ


館の内外に 西洋美術館を世界遺産にというノボリがいっぱい立っているこんな美術館など 世界中になんぼでもあるし、何が世界的に傑出しているのか分からない。それで 美術館の入口で案内している女性に この館のどこにどれだけの値打ちがあるのかを聞いたすると コルビュジエ(知らんけど…)が設計した日本で唯一の建物です、という返事が返ってきた。それなら その建築家はほかにどんな有名な建物を建てているかと追求したら、いろいろ建てている、という頼りない回答に終わった

富岡製糸場を世界遺産にまで持っていくのに 関係者はずいぶん苦労されたと聞くが、西洋美術館の顔となる人が こんな対応では登録はおぼつかない。



館の庭に飾られている 『カレーの市民』
  
「どこが世界遺産なのですか ? 」 「そんなことワシに聞かれても・・・」(考える人)