仕事で某町役場を訪ねた際、雑談で 同町が最近,ギネス記録を達成したという話を聞いた。ギネスの認定を受けたのは、野菜を並べたアートで、その400㎡の大きさが世界一だという。町の職員に なぜそんなことにトライするのかを訊くと,町おこしのためだという。キャベツをたくさん並べるのが なぜ町の振興になるんだと さらに追求すると、ギネス記録で町の認知度が高まり,移り住む人が増え、ゆくゆくは子どもが増える,という期待が込められているとのこと。
キャベツ畑から赤ちゃんが生まれるという伝承(話)は聞いたことがあるが、キャベツをたくさん並べたら 子どもが増えるという話は寡聞にして知らぬ。キャベツを並べて子どもの増加をめざすというのは 服の上から背中を掻くくらいにもどかしい試みだが、人口増には秘策がないだけに、何でもやってみるというのが実態なのだろう。
しかし スマートな感じがしない。ギネスには毎年6万件もの記録申請が来るという。いろんな世界記録がある中で、皆が認め 感動するのは 世界一早いとか高い、大きいなど シンプルで分かりやすいモノだろう。誰が挑戦しても達成し難いとか 高度な技術的裏づけのあるモノが感動を呼ぶ。ニッチなフィールド(誰も挑戦しない分野)で世界一を達成しても 自己満足でしかない。
ダブリン市内のギネスビール工場には ギネ
ス記録のコーナーもある ('12.7撮影)