( go to NZ シリーズは1回休み)
年初にあたって1年の福を願うえべっさん(十日えびす)が各地で始まっている。自宅近くにあるのが 柳原のえべっさんとして 神戸随一の集客を誇る柳原蛭子神社である。この近辺で働いたり住んだりして10数年になるが、 これまで一度も参ったことがない。毎年これほど多くの店が出て、人も来るんだから えべっさんがどんなもんか一度見てやろうという気になった。
先ずは 職場近くの明石・岩屋神社のえべっさんへ 昼休みに出向いた。神殿には表面に硬貨がぺたぺたと貼り付けられた大きなマグロが供えられている。また 境内の一角に砂場が誂えられ、何人もが棒きれで 砂をほじくっている。何をしてるのか聞いたら 埋められた 5円硬貨を探していると言う。思いどおりに見つけることができたら 「ご縁」に恵まれるのだと。。。 参加して砂を混ぜ返してみるが 何も出てこない。途切れなく参拝客が来るから、そんなものとっくに持っていかれたのだろう。
裏手に回ると 塀の前に小さな鳥居があって その向こうの賽銭箱ごしに板が立て掛けられている。参拝者は小さな鳥居を這いつくばってくぐり、賽銭を入れたあと 木槌で板を叩いている。新興宗教じゃあるまいし 妙な儀式をするもんだと思い、近くに居た巫女に尋ねると、えびす様は高齢で耳が聞こえにくいから、木槌で板を叩き お~いこっち向けェ と知らせているんだとか。ナルホド! お参りもちょっとストーリー性を持たせたら、子供も喜ぶ。
次は 仕事帰りに、地元 柳原のえべっさんへ。ものすごい人出だ。明石の100倍以上の客が来ているか、レベルが違う。屋台も神戸じゅうのテキ屋が集ったかと思うくらいに出店している。神社の拝殿でも 鈴が増設され 縄が10本以上も垂れ下がっている。
年にいっぺんしかない一大イベントなので、周辺の店舗や食堂はノボリやポップを新調して 客の呼込みに気合いが入っている。普段 客がほとんど入らない店にも客が押し寄せているのは 白昼夢を見るようである。ここらの店は 参らずとも客が来るので えべっさんの御利益大である。久しぶりに活気ある体験をした。
5円硬貨を探せ (以下ケータイで撮影)
この鳥居をくぐって前面の立て板を叩く
この前列にも鈴と縄が並ぶ(これが本当の鈴なりだ)