ヨーロッパからの移民が築いたブエノスアイレスの街は、南米のパリと呼ばれているらしい。いつ 都市計画が作られたのか知らぬが、上空から見るブエノスアイレスの街並は、どこまでも碁盤目が続く。100㍍間隔に区画されていて、非常にすっきりしている。街を歩いても街路樹が多く、年輪を感じさせる堂々とした並木である。仕事で走り回る西宮や尼崎は 阪神間の名だたる都市であるが、幹線道路以外は狭く、曲がりくねっているのを知るだけに、都市計画の大切さというのがよく分かる。
碁盤目に区切られた街路は味気ない というかも知れないが、無計画なぐちゃぐちゃよりは余程マシである。
旧市街は 建物も古いものが多く、重厚感がある。道路も石畳で雰囲気があるが、敷き詰められた石の間には 瓶の蓋やゴミが挟まり、掃除が行き届いていない。歩道のタイルもめくれたまま放置されている箇所が多く、近年の同国通貨ペセタの下落ぶりも納得する。
その分 物価は安く感じ、東京よりも早くに開通したという地下鉄(現在6路線)は、どこまで乗っても20円(年が替わった途端 2倍以上に値上がりしたらしいが・・)である。
20世紀はアルゼンチンの世紀(になる)と言われ、贅沢三昧に過ごした古き良き時代があったのは、いまに残るコロン劇場(世界 3大オペラ劇場)や 広場で開かれている骨董市に面影をみる。そこには何十年後かの日本が オーバーラップする。
こんな立派な街路樹をあちこちで目にする
いい雰囲気だ、ちゃんと落書きも入ってるし、、、