*昨日のブログの続き
「町家の漫画を描くぞ!」
テーマにないテーマを掲げ
意気揚々と取材前に何冊か町家本を購入してました。
この時、一緒に気になって
購入していたのが
上の左側「杉本家」さん当主
節子さんが著書のこちら
なんだか美味しそーーーうと
直接町家に関係ないけど気になったので一緒に購入。
まずこちらが1つ目の偶然でした。
こちらの本に今回の漫画のサブタイトル
「しまつの文化」というのが紹介されていました。
特に杉本家さんなんかは、間口の長さで課税されるにも関わらず、めっちゃ間口が長い元大店
中の調度品なんかも豪華
だけど、実は普段のご飯とか普段使いのものに関しては、
無駄使いせず、しかも使いきる文化
があることを知りました。
松丸先生も言ってて、漫画本にもその辺載せますが
所謂しっかりしたお金持ちの人って、無駄なもんは買わないとのこと。
自分が本当に価値があるって感じた、ここぞってところにかけるのだそう。
これは実際取材させて頂いた町家の1つ
「秦家住宅」さんの店主さんも、普段は無駄なモノは買わないと言ってみえました。
2つ目の偶然は、その秦家住宅さん。
他の町家では大きなカメラとかでなければ、写真OKだったのですが
(特別な展示会の時期はNGなこともあるので、ご確認下さい)
秦家住宅さんはスマホでもNGだったんですね。
なので、当初取材に行く予定ではありませんでした。
ところが、杉本家さんに行った際近くなので外観だけでもと観に行ったところ・・・
めちゃ好み
わ~~~~中も見学したいな~~~と、
その日1泊予定だったので、夜「直前ですが見学出来ますか~?」と問い合わせしたところOKが
そして見学させて頂いたのですが、本当にお庭とか素晴らしかったです
旅館みたいな感じ。
で、こちらの当主の秦さんに色々お話お聞きしていたところ、漫画でいう後半。
サブタイトルの「ハレの日」のお話が出て来ました。
(この辺り、実際した会話とほぼ変わらないくらいです。)
季節ごとの歳時を家の中でやることの大切さ。
それをすることで日常でハレを演出し、心に抑揚をつける。
そういった大切な装置でもあるんだよ~って。
こういうお話をしていたことを、お番茶について調べていた時
「京都は着倒れの町やから、お茶は番茶を飲んでいる」
って話しを読んだ時思い出して
町家も傷んだ個所があったら、柱でもそこだけ切り取って取り替えて、何年も何年も大切に使っていく。
衣・食・住 全部そうやん
全部繋がっとるやん
と
あとここのところ勉強してた「心の話し」ともね
そんなわけで町家から始まり、テーマであるお茶やイケズ、鍾馗さん等を入れながら今回の作品が出来ました。
杉本家さんの料理本を買ってなかったら
秦家住宅さんに行ってなかったら
最初勘違いして「町家」を選んでいなかったら
この形にはなっていなかったと思います。
本当何がどうなるか分かりませんね
なんとなく京都の文化人や当主と言われる女性の方がシュッとしたお顔の方が多いのは、無駄なもの食べてないからかしら?とも思いました