ダイエット[アーユルヴェーダ] | まみのアラフォー日記

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絶賛ダイエット中の私

 

 

 

 

 

先に言っておきますが、私は医療系に従事しているわけでも、宗教心が強いわけでもないので、試したい方は個人判断でどうぞ。

 

「アーユルヴェーダ」と言えば、インド系医療・オイルをイメージする方多いのでは?

 

アーユルヴェーダ×ダイエットがどういうものか深掘りしていきます。

 

 

 

アーユルヴェーダとは…インド亜大陸の伝統的医学である。心、体、行動や環境も含めた全体としての調和が、健康にとって重要とみる。このような心身のバランス・調和を重視する考え方を、全体観の医学という。古代ギリシアの医師ヒポクラテスに始まり、四体液の調和を重視するギリシャ・アラビア医学(ユナニ医学)や、陰陽・五行のバランスを重視する中国医学など、伝統医学の多くが全体観の医学である。

病気になってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ることを重んじており、病気を予防して健康を維持する予防医学の考え方に立っている。

(Wikipedia参照)

 

アーユルヴェーダダイエットとは…減量を行うものではない。身体や心に必要なものだけを取り入れ、滞った老廃物を排出することで心身の健康を図る。 実践すると、肌荒れや体調不良が改善したり、むくみが取れて痩せやすい体質になったり、と多くのメリットがある。

 

 

[アーユルヴェーダダイエットのやり方]

アーユルヴェーダダイエットは、ドーシャ(体質)やそのときの体調に合わせて行う必要がある。ドーシャ別のダイエット方法を紹介。

 

アーユルヴェーダをとりいれるにはまず自分の体質を知ることが大切。

 

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◯ヴァータ(風)タイプ

日本人にもっとも多いといわれているタイプ。
華奢で末端冷え性の人が多いとされている。体調や気分が移り変わりやすく、不規則な生活を続けると不調がおこりやすいため注意が必要。ヴァータタイプの人は、身体を温める食事を意識して、規則正しい生活を送るようにしましょう。

 

【ヴァータタイプの人の特徴】

  • 末端冷え性
  • 手が乾燥している
  • 奥目がち
  • 目が丸い
  • まばたきの回数が多い
  • 華奢
  • 話し上手
  • 行動的

 

◯ピッタ(火)タイプ

胃腸が強く食欲旺盛rで、筋肉質な人が多い。

知的で行動力のあるリーダー気質の人が多いですが、批判的でしばしば他人と衝突することもある。ピッタタイプの人は身体に熱が籠もりやすいので、身体を冷やす食べ物や水分をしっかりとることがおすすめ。

 

【ピッタタイプの人の特徴】

  • 手が温かい
  • 筋肉質
  • 中肉中背
  • 倫理的
  • 責任感が強い
  • 体力がある
  • 冷えた物を好んで摂取する

 

◯カパ(地)タイプ

水分や油分をためやすく、むくみや体重増加に悩む人が多い。
感受性や忍耐力が強く、平和主義でおっとりした人が多いといわれている。カパタイプの人は、油分が少なく温かい食事を心がけるのがおすすめ。

 

【カパ(地)タイプの人の特徴】

  • 手がジトッとしている
  • 目が大きい
  • 骨太でガッシリしている
  • 我慢強い
  • 口数が少ない
  • 肌が白い
  • 脂性肌

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アーユルヴェーダを日常に取り入れやすい「4つ」の方法を紹介。

 

1.オイルマッサージでドーシャの乱れを整える

 

オイルマッサージを行うと、リンパの流れを改善して老廃物を排出できる。オイル(加熱したごま油・ココナッツオイル・オリーブオイル)を手に取り一方向に撫でるようにマッサージするだけなので、誰でも簡単にできる。
 

2.「体質ごとのおすすめな食事」で体質改善

 

《ヴァータタイプ》

火を通したもの・温かいもの・適度な脂質・葉野菜・スパイス

《ピッタタイプ》

身体を冷やすもの・水分の多いもの・鮮度のいいもの・サラダ

《カパタイプ》

身体を温めるもの・葉野菜・海藻類・消化にいいもの・温野菜

 

3.呼吸法で心身のケア

 

心身が緊張した状態にあるとき、呼吸は浅く・早くなってしまいがち。ドーシャ別の呼吸法で、心身を落ち着け3つの性質のバランスを整えられる。
それぞれの「呼吸法」は、以下の通り。

 

《ヴァータタイプ》

右の鼻を右手親指で塞ぎ息を吸い、左鼻を右手薬指で塞ぎ息を吐く。→左の鼻を右手薬指指で塞ぎ息を吸い、右鼻を右手親指塞ぎ息を吐くを4回程度繰り返す。

《ピッタタイプ》

口から舌を出し、ストローのように丸めて息を吸う。→鼻から息を吐くを4回程度繰り返す。

《カパタイプ》

鼻から息を吸ってお腹を膨らませる。→鼻から息を吐きお腹を凹ませるを1秒に1回のペースで30回繰り返す。

 

4.瞑想法で心のデトックス

 

原因のわからない不調は五感が疲れているせいかもしれない。瞑想法によって心のデトックスを行うと、原因不明の不調が改善される可能性がある。
「瞑想法」は以下の通り。

  1. 2分~3分目を閉じ、視覚からの情報を遮断する
  2. 身体の不調や気になっているところに意識を向ける
  3. 1~2を5分~20分繰り返して瞑想を行う
  4. 瞑想後は2分~3分目を閉じたままにする

 

 

さて、もう少し食事について紹介していく。

 

アーユルヴェーダが提唱している食事のポイントは、「本当に身体と心が欲しているものだけを厳選して取り入れること」。

やみくもに多くの食物や栄養素を採るのではなく、本質を見極めたアーユルヴェーダのミニマムな食生活は、現代人こそ取り入れるべきメリットが大きい。

近代の食をめぐる問題から、アーユルヴェーダの食事についての基礎的なポイントはこちら。

 

[アーユルヴェーダの食事の特徴]

現代の食の問題点

 

現代的な美容や栄養法は、「不足しているものをどんどんプラスしていく」と言った追加方式が中心。

新しい美容成分が配合された化粧品、様々な栄養素を補えるとうたうサプリはとても魅力的に映りますが必ずしもすべての人に効果が出るとは限らない。

スマホ1台で自宅から食事を宅配するサービスや、忙しい現代人向けにいでも以前より加工食品のコーナーが拡充している昨今。

一見豊かな食環境が整っているようにも思えますが、頼りすぎるとわたしたちを不健康にしてしまう危険性もある。

例えば「現代型栄養失調」という問題があり、新潟薬科大学の資料によると、食事の摂取カロリーこそ足りているものの、栄養素が足りていないことで引き起こされるものをいう。

 

アーユルヴェーダの食事ポイント

 

アーユルヴェーダの食事のポイントは大きく以下の5つに分類することができる。

①スパイスをたくさん使う

胃薬のような役割をする生のフェンネルシード・消化力をアップさせるジンジャーなどアーユルヴェーダでは生活に根差したハーブを用途によって使い分けている。
日本人にも馴染みが深いものの例を挙げると、バジル、クローブ、ローリエなど。アルコール対策で有名なウコンもアーユルヴェーダで親しまれているハーブ。

②体質に合わせた食事をする

大きく3つのドーシャ別に推奨される食事法を実践することで各々に合った食事を探るもの。

③食事のタイミングを大切にする

アーユルヴェーダで基本的に推奨される食事のタイミングは10~14時。この時間帯に1日の中でボリュームやカロリーの高い食事を取るように心がけると良い。
また、食事の時間だけを基準とするのではなく「胃の中が空となっている状態か、空腹感があるか」を意識することが大切。体質やその日の体調に合わせて調節することがおすすめ。

④温かいものを中心に食べる

温かい食事は消化を助けるという価値観はアーユルヴェーダの食事にも基礎として存在するもの。特に不調を感じる時期は冷たい食事や飲み物を避けることが推奨されている。

⑤自然に近い状態で食べる

自然に近い食品を口にすることが、健康への近道。オーガニック食品や自分の住む地域の近いものを選び、調理するときには電子レンジの使用は減らすなどして新鮮な食材を用いた作りたての料理を頂くことが推奨されている。

 

 

 

アーユルヴェーダの食事にはデメリット・メリットがあるんです。

 

[アーユルヴェーダの食事デメリット]

 

手間がかかる

新鮮な食材を用いて調理をしたできたての料理を頂くことが、エネルギーを最大限に受け取ることができることからアーユルヴェーダにおける理想の食事とされている。

しかし、毎日、毎食自炊することが難しい場合や、思い込みにしばられてストレスに感じてしまうこともあるかも。体質に合った食材を取り入れて作り置きをする、一日一回は簡単な料理をしてみるなどの工夫を取り入れて無理のない範囲で実践することが大切。

 

病気を改善・治療することはできない

アーユルヴェーダの食事における大前提は「未病の健康な人を対象とした心身のバランスを整えるものであり、予防医学としての位置づけ」。

現在病気の治療中である人や健康に不安を抱える人こそ、健康的なアーユルヴェーダの食事が魅力的に映るかもしれませんが、根本的な原因を取り除くものではない。なんらかの治療を開始している場合は、自己判断ではなく医師の指導に基づいた食事法を行ってください。

 

即効性はない

アーユルヴェーダの得意とすることは「体質改善・バランスを整えること」。

従って、反対の概念となる魔法のような即効性は低い。

あくまで毎日の生活習慣やヨガなどと合わせて食事法を組み合わせ、個々に合った体質改善を行うのだ。

継続的に取り入れることで効果を実感することができるので、気長にマイペースに自信と向き合うことが心身を豊かにする上で大切。

 

[アーユルヴェーダの食事メリット]

 

即ダイエットができる

体質に合わせた食事法や食べ方を知ることにより、毒素を溜めにくく、食物の未消化を防ぐことができる。継続していくことで、健康的に太りにくい体質になる。

ただ体重を落とすのではなく、栄養をしっかりと取ることから肌や髪のツヤを保ち、むくみをとりすっきりとするなどの美容効果も期待できる。

その他にも、胃腸の調子を整えることができる、風邪の予防ができる、片頭痛や肩こりを緩和できる、本当に自分が必要な食事を知ることができるなど数多くのメリットがある。

「朝に〇〇を食べると体に良い」などメディアやSNSなどに私たちの認知は大きく左右されている。そうした情報化社会に生きる現代人は無意識のうちにとらわれてしまい自分の声を聞いてあげることを後回しにしまいがち。アーユルヴェーダの食事理論を知ることで、他者の意見や先入観に流されるなどの認知バイアスから解放されることができるだろう。
また芸能人やインフルエンサーがおすすめするデトックスドリンクや健康サプリメントに惹かれて購入しても、いまいち効果を感じることができない…なんて経験をしたことはありませんか?この解決策は「人にはそれぞれ合うものが違う」と言うアーユルヴェーダの考え方にあります。

 

 

[アーユルヴェーダの基本の食事法]

「個々の体質に合わせた食材や調理法を取り入れ実践する」ことがアーユルヴェーダの基本的な食事法則であり、重要視されている。

具体的には、以下の10項目を基本の食事法則。

 

《アーユルヴェーダ 基本の食事法則》

  1. 正しい時間に食事をする
  2. 消化力をしっかりと見定めよう
  3. 冷たいものを控える
  4. 食べることに集中する
  5. 旬のものをいただく
  6. 六味のバランスが取れた食事をする
  7. ヴァータにおすすめの食事
  8. ピッタにおすすめの食事
  9. カパにおすすめの食事
  10. 食べ合わせの良くない食材がある
10個の説明のちょっとその前に、「アグニ」、「アーマ」、「3つのドーシャ」を紹介します。

 

アグニとは…食物を消化するエネルギー「炎」のこと。知性をつかさどる源とも定義されている。アグニが強すぎず、弱すぎずバランスの取れた状態がベストとされている。
アグニの健康は食物の栄養素を適切に行い、毒素を排出させるために欠かせない。

 

アーマとは…腸内環境の悪化の原因のこと。加工食品や冷たいドリンクやアイス、消化に良くないとされる食事の食べ合わせなどによって発生するもの。
アーマは消化器官の巡りをはばむ存在=アグニのエネルギーを弱めるものである。

 

ヴァータの特徴…「空」と「風」の要素を持つヴァータは動性、軽性、乾燥性などの特徴を持っている。

見た目はやせ型で手足が長く乾燥しがち、体質は消化器官や自律神経が弱いことが多い。「空」、「風」に連想されるようにフットワークが軽く新しい場所やコトにアンテナを張り、様々な人とコミュニケーションを取ることが得意。

 

ピッタの特徴…「火」と「水」の要素を持つピッタは熱性、油性、鋭性などの特徴を持っている。
見た目は中肉中背で筋肉質、体質は吹き出物やシミなどの肌のトラブルや白髪やハゲなど髪のお悩みを抱えやすい傾向が。
炎のような情熱を持ち、向上心が高くリーダーにも向いているとされる性格です。

 

カパの特徴…「水」と「地」の要素を持つカパは重性、湿性、油性などの特徴を持っている。
見た目は骨太で大柄、体質は水分や脂肪を溜め込みやすく日焼けをしやすいなど。
大地のように穏やかで安定を好み、ゆったりとした性格。

 

 

アーユルヴェーダの体質診断は、自然界とその中に存在する人間とは互いにエネルギーの交換が行われていると言ったイメージをすると分かりやすいでしょう。
そして血液型のように一個人につき一つの性質のみがあてはまる訳ではないこと。

人間はすべてのドーシャを持って誕生し、その中でも生まれつき強く持ち合わせるドーシャがあり他のドーシャが強くなったり弱くなったりしている関係性である。

従って、3つのドーシャの内、どのドーシャがあなたの中で大きいか、優性な状態であるかに基づくこととなる。複数の体質を持ち合わせる人も存在するため、必ずしも一つの体質に合わせた食事を行うのではなく柔軟に捕えることもポイント。

 

 

 

 

 

 

 三ツ星ファーム

 

COCONO

 

INIC coffee

 

 

 

 

 

では戻って「アーユルヴェーダ 10個の基本の食事法則」についてみていく。

 

 

基本の食事法則1 正しい時間に食事をする

3つのドーシャは1日の時間にも大きく影響している。
6~10時頃:カパが優位で、消化力が弱いことがポイントのため朝食はあっさりとして軽いものを。
10~14時頃:消化力をつかさどるピッタが優位のため、脂っこいものや炭水化物などをしっかり食べることがおすすめ。
14~18時頃:ヴァータの時間で、ティータイムの頃は疲れやすさが出やすいため甘味や体を温めるお茶を積極的に採り休息を。
夕食:ヴァータの内に済ませると心身を軽くキープすることができる。

 

基本の食事法則2 消化力をしっかりと見定めよう

「腹八分目」は日本の食事法においても有名な言葉ですが、アーユルヴェーダも同様の価値観がある。
胃腸に余白を残すことで、アグニの働きを正常にする効果があるから。
また必ず毎日3食食べなくとも、前日の食事が重かった、飲み会で疲れが溜まっていると感じた場合などは朝食を控え白湯のみとするなどそのときの状況に合わせてアグニの火をベストに保つことが大切。

 

基本の食事法則3 冷たいものを控える

冷たいサラダやドリンクを口にすることが習慣化している人も多いですが、これらは消化力のアグニを弱める原因となる。

極力避けるとが良いですが、外食時など難しい場合は温かいスープをプラスする、氷を抜いたドリンクにするなどの工夫を意識しよう。

 

基本の食事法則4 食べることに集中する

アーユルヴェーダの瞑想では「今この生きる瞬間に意識を向ける」ことを大切にしており、ヨガや瞑想のみではなく、食事にもこの概念を提唱している。
具体的には、動画視聴や何らかの作業を同時に行わず目の前の食事のみをしっかりと五感で向き合うことでマインドフルネス効果も得られる。

 

基本の食事法則5 旬のものをいただく

春なら山菜、夏ならすいか……など食材には「旬の時期」がありる。飽食の現代は、ハウス栽培などですべての時期に食材が流通することも多く意識を向けないと今の旬の食材が分かりづらい環境。
アーユルヴェーダでは、季節によって強まるドーシャがあるとされ、乱れを整えるために旬の食材が有効であると伝わっている。

 

基本の食事法則6 六味のバランスが取れた食事をする

六味とは「甘酸塩辛苦渋」に分類される6つの味のことで、1度の食事で全て含まれていることが理想とされている。
いくら身体に良いとされる食材でも偏るとドーシャのバランスは崩れてしまう。従ってバランスよく摂取することでドーシャのバランスを整え、心も身体も満たされる。
 

―甘味の性質―

甘味はマドゥラとも呼ばれ、構成する要素は「水」と「土」であり重性、湿性、油性の性質を持つ。体内の組織を増大させ、リラックス効果を生むもの。
カパの性質を増やし、乾燥しがちなヴァータや熱性を帯びるピッタを落ち着かせることがポイント。カパ体質の人とカパが増大する時間帯や季節においては控えめにすると良いでしょう。

甘味の食品例)米、麦、ココナッツ、牛乳、砂糖、大麦、はちみつ、果実類、さつまいも、じゃがいも、炭水化物類など

―酸味の性質―

酸味はアムラとも呼ばれ、構成する要素は「火」と「土」であり熱性、重性、油性の性質を持つ。大腸の悪玉菌を抑え、腸内細菌のバランスを整える作用がある。
ピッタとカパの性質を増やし、軽性のヴァータを落ち着かせることが特徴で、食欲不振の時や消化力が落ちているときに手助けしてくれる存在。

酸味の食品例)酢、梅干、チーズ、ヨーグルト、醤油や味噌など発酵食品、トマト、レモンやグレープフルーツなど柑橘類など

―塩味の性質―

塩味はラワナとも呼ばれ、構成する要素は「火」と「水」であり油性、流動性、熱性の性質を持つ。冷えやすいヴァータを整える一方、ピッタとカパを増加させることが特徴。
食欲を増進させ、消化を促す作用がある一方で食べ過ぎるとお腹を下しやすくなることが特徴です。

塩味の食品例)味噌、漬物、醤油、塩、昆布などの海藻類、塩漬けした魚、チーズなど

―辛味の性質―

辛みはカトゥとも呼ばれ、構成する要素は「火」と「空」であり熱性、軽性、乾性の性質を持つ。カパの持つ重性を抑え、ピッタとヴァータを増大させることが特徴。
消化が滞っているときは刺激剤となる一方、イライラやダイエット中には不向きなものです。

辛味の食品例)ショウガ、にんにく、玉ねぎ、コショウ、ワサビ、唐辛子、その他香辛料など

―苦味の性質―

苦味はティクタとも呼ばれ、構成する要素は「空」と「風」であり乾性、冷性、軽性の性質を持つ。カパの油性やピッタの熱性のバランスを整え、ヴァータを増やすことが特徴。
ダイエットに効果的な解毒作用、消化促進効果、胸やけや風邪に効果的な炎症鎮静作用があります。

苦味の食品例)緑黄色野菜、ゴーヤ、ターメリック、緑茶やコーヒー、シソやコリアンダーなど香味の葉物など

―渋味の性質―

渋味はカシャーヤとも呼ばれ、構成する要素は「空」と「土」であり軽性、乾性の性質を持つ。ヴァータを増大し、カパの重性とピッタの油性のバランスを整る。
デトックス効果が期待できる他、生理痛、下痢のトラブルにも味方となってくれる一方、ヴァータの季節である秋から冬の初めは控えると良いでしょう。

渋味の食品例)豆類、豆腐、渋柿、緑茶、じゃがいも、ブロッコリー、ごぼう、れんこん、きな粉、根菜、たらの芽、わらびなど

基本の食事法則7 ヴァータにおすすめの食事

ヴァータは食欲が不規則で消化力自体が弱め。小食なためこまめに食事をする場合も多いのですが、結果的に胃腸を休ませるタイミングを失ってしまうため未消化を引き起こし神経系や循環器系の疾患のリスクが高まる。

改善のためには規則正しい生活を意識し、それに準じて朝食を欠かさないようにするなど食事も設定するとリズムが整いやすいでしょう。
欠食やながら食べ、早食いなどの行動は特に注意しよう。不眠や休んでも疲れが取れにくい、気分の浮き沈みなどの悩みも自然と改善に向かいます。

 

―甘味、酸味、塩味を食べる―

ヴァータ体質の人は、食事で意識することはもちろん、間食にこれらの6味を取り入れることもおすすめ。

 

―油性・熱性を意識する―

ヴァータの食事におけるポイントは、冷えを取り除き潤いを補うこと。油性と熱性を適度に補給すること。

 

おすすめの食べ物は性質別に以下の通り。
油性の例)バターやチーズ、ヨーグルトなど乳製品、油、揚げ物全般、ドレッシングなどの加工品
熱性の例)白湯やホットティー、温めた豆乳野菜スープなどの温かい飲食物やカレー粉などのスパイス類など
その他の例)米、麦類(小麦、オートミールなど)、かぶ、里芋、人参、セロリ、オクラ、アスパラガス、白菜、レタス、ピーマン、わかめ、梅干し、いちご、キウイ、オレンジ、さくらんぼ、バナナ、梨、ブルーベリー、ぶどう、もも、アーモンド、スパイス(生姜、コショウ、バジル、クローブ、カルダモン、オレガノ、タイム、)鶏肉

 

控えたい食べ物)キンキンに冷えたビールや生のフルーツ、もやし、レタスやきゅうりなど。
特に夏場は氷の入ったドリンクなどを欲しますが、氷を抜くことを心がけると秋以降のヴァータのバランスを崩さないことにつながる。

 

基本の食事法則8 ピッタにおすすめの食事

消化力をつかさどるピッタは食欲が旺盛でそれ相応の消化力も持ち合わせている。

太りにくい体質などのメリットがある一方でピッタが優勢になり過ぎると熱性や鋭性の増加につながり、未消化物の原因や自身の臓器を傷つけてしまう胃潰瘍などを患ってしまうことも。イライラ感が増えることも特徴。
食事中には、マイナスな話題や愚痴などを避け美味しさを五感で感じると幸福感や満足感が良い消化につながる。

―渋味、甘味、苦味を食べるー

ピッタ対体質の人は、食事で意識することはもちろん、間食にこれらの6味を取り入れることもおすすめです。

おすすめの食べ物は性質別に以下の通り。
重性の例)チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、小麦、雑穀、オートミールなど ※消化に時間がかかるため適量の摂取は食べ過ぎを防止する
冷性の例)アイスや氷入りのドリンク、ブロッコリー、キャベツ、人参、かぼちゃなど緑黄色野菜、りんご、キュウリ、ココナッツ 生野菜
油性の例)ヨーグルトなど乳製品、ココナッツやオリーブの油、揚げ物、ドレッシングなど
その他の例)豆腐、納豆、グリーンピース、かぼちゃやひまわりの種、かぼちゃ、オクラ、アスパラガス、レンコン、もやし、レタス、カリフラワー、ごぼう、こんにゃく、ルッコラ、パクチー、ナス、セロリ、パイナップル、オレンジ、キウイ、いちご、下記、メロン、赤いリンゴ、ベリー類、洋ナシ、氷砂糖、鶏肉、エビ、ミント、スパイス(ナツメグ、シナモン、カルダモン、サフラン、コリアンダー )、水分全般

控えたい食べ物)毒素となりやすいカフェインや酒類。また牛肉などの油分が多いこってりとしたもの、塩分の多い食べ物や辛い調味料、にんにくをたっぷり使用したメニュー、担々麺などの料理は消化を妨げ下痢などの症状を引き起こしやすくするため頻度を減らしましょう。酸味があるお酢やヨーグルトも胃腸トラブルや肌荒れが気になる時は避けることがおすすめ。

基本の食事法則9 カパにおすすめの食事

食べることが大好きなカパですが、本来持つ消化力は弱めで時間を要します。ついつい食べ過ぎてしまうと毒素が溜まりやすく肥満や糖尿病につながることも。
基礎体力がある方なので、お腹が空いてから食事をすることを心がけること消化の良いものを選ぶことで消化力を高めることができるでしょう。朝食は軽め、もしくはほぼ食べないことがあっても大丈夫。
食事中は楽しいことにフォーカスして、一度の食事でしっかりと食べることでだらだら食べを控えることがポイント。

―塩味、苦味、渋味を食べるー

カパ体質の人は、食事で意識することはもちろん、間食にこれらの6味を取り入れることもおすすめ。

 

おすすめの食べ物は性質別に以下の通りです。
軽性の例)大麦、ゴーヤ、緑黄色野菜、コーン、コーヒー、ふきのとう、りんご
乾性の例)大麦、そば、シリアル、ジャガイモ、ドライフルーツ、雑穀、ひよこ豆や小豆などの豆類
熱性の例)白湯やホットティー、野菜スープなどの温かい飲食物やカレー粉などのスパイス類など

その他の例)山菜(ふきのとう、菜の花、わらびなど)、キャベツ、かぼちゃ、さやいんげん、大根、セロリ、なす、渋柿、白菜、ほうれん草、ひじき、もやし、りんご、いちじく、レーズン、ざくろ スパイス(生姜、マスタード、カルダモン、シナモン、サフラン、コリアンダー )、鶏肉

 

控えたい食べ物)冷えにつながる白砂糖や小麦、アボカド、豆腐、アイスクリーム、ケーキ、イモ類、揚げ物、塩辛いものなど。これらはカパを増大させる要因となる。
肉を食べたいときは揚げ物よりもゆでる、蒸すなど油分を減らす調理法を取り入れることがおすすめ。

 

基本の食事法則10 食べ合わせの良くない食材がある

1~9で紹介してきた体質別の食材・食事法に加えて「食べ合わせ」についてもアーユルヴェーダの知恵を紹介。

 

食事の前に知っておきたい8つの原則とは

  • 食べ物の性質(プラクルティ-)― 加工や調理などする前の食べ物本来の性質を考慮
  • 調理方法(カーラナ)―食べ物には適切な加工や調理を施す必要があるものがある
  • 食べる量(ラーシ)― 個人の消化力や胃の容量に応じた適量を食べる
  • 栽培された土地(デーシャ)― 食べものがどこで育ってどんな経路を辿って目の前にやってきたのかに着目 
  • 食べる時間、季節(カーラ)―食事の時間、季節、年齢に応じた食事をする
  • 食事の作法(ウパヨーガサンスタ)― 適切な消化のための作法
  • 食事をする人(ウパヨークタ)― 食べる人の食習慣(オーカサットミャ)を考慮 

 

「食べ合わせ」についても触れよう。

食べ物の持つ性質と自身の消化力に着目することが健康的な食事であると定義されており、食べ合わせが悪い食事は一方の食材のメリットが消えてしまうことや、変化してしまうことが起き、毒素(アーマ)を生み出すとされている。体のサビ=老化の進行や生命エネルギーの減退にもつながる。
またアーユルヴェーダにおける食べ合わせの意味は、「体調が悪いときに意識する」、「個人差がある」と解釈すると良いでしょう。

 

―牛乳・ヨーグルトと食べ合わせが悪いもの―

特に酸味のある果物、バナナ、マンゴー、魚や肉、卵、デンプンを含むパン、じゃがいも、パスタ、乳製品、温かい飲み物

―デンプンを含むパン、じゃがいも、パスタと食べ合わせが悪いもの―

果物全般、デーツ、温かい飲み物、卵

―卵と食べ合わせが悪いもの―

肉、魚、バナナ

―とうもろこしと食べ合わせが悪いもの―

デーツ、レーズン、バナナ

―メロンと食べ合わせが悪いもの―

デンプンを含むパン、じゃがいも、パスタ、揚げ物

―緑茶、コーヒー、紅茶と食べ合わせが悪いもの―

小松菜、ほうれん草、納豆、キヌア、ナッツ類 
※食品の鉄分の吸収を妨げるため。食後最低30分空けて摂取すると緩和する。

 

必ず口にしてはいけないものではないので、ケースバイケースで考えるようにしましょう。

 

 

 

 

ここまでアーユルヴェータダイエットについてたくさんみてきましたが、もうちょっとだけ付き合ってください。

 



 [アーユルヴェーダと日本人]

散々アーユルヴェータを紹介してきましたが、日本人に合わないなんて言う話も...

 

私たちがアーユルヴェーダ的な暮らしを実践するためにはカスタマイズ力が必要。アーユルヴェーダは国も年代も違う人々が実践してきたものだから、それをそのまま現代を生きる日本人のわたしたちがやろうとしても「やっぱりアーユルヴェーダは日本人には合わない」と...

 

でも大丈夫!ここからは、日本人に合ったアーユルヴェーダ的な暮らしを取り入れる秘訣についてご紹介。

 

 

1.教科書通りじゃなくていい

 

「朝は日の出前に起きて、夜は22時に寝ましょう」と言われているが、どれくらいの人ができる? これが絶対に自分に必要なことだからと信じていたから頑張っていても、教科書通りにやりたいならそれができるようになるまで努力と時間が必要。

つい教科書に従って何事も進めようとするのは真面目な日本人だからなんだと思う。忙しい現代を生きる日本人の中で、修行僧レベルの早寝早起きが実行できる人はほとんどいない。夜型の人や、夜勤がある人、また海外を行き来している人も少なくない現代で、毎日朝5時半に起きるのは難しい。

続けないと本当に意味がないから、教科書通りにできなくても大丈夫。

 

2.誰かの「良い」が自分に良いわけではない

 

「インドの人が食後にフェンネルシードを食べるのは、口の中をスッキリさせたいのと消化促進に効果的だから」そんな話を聞いて、食後にフェンネルシードを食べ始めても体調に合わなかったり...なんてことも。

アーユルヴェーダの中には、こうした「へえ〜そうなんだ。簡単だしやってみようかな」というものがたくさんあるのだけど、必ずしもそれが体質やその時の体調に合っているとは限らない。「やっぱりアーユルヴェーダは日本人には合わない」となってしまうから。

 

3.食事療法は理論的なことからスタート

 

アーユルヴェーダを取り入れて、今まで使ってこなかったハーブやスパイスを大量に買い込むことは、アーユルヴェーダあるある。作っている最中も楽しいし、食事も美味しいのだけど、スパイスやハーブのアレンジ方法が分からず、気づけば同じようなメニューばかり。毎日カレーや、キッチャリー(インド粥)三昧では続かずに飽きてしまったり...

また、日本人のわたしたちが昔から食べてきたものはアーユルヴェーダ料理とは大きく異なる場合も多い。だから、アーユルヴェーダ料理をわたしたちが消化できるとは限らない。特に食べ慣れないスパイスや辛いスパイスなども使うことが多いため、そこは注意が必要。

アーユルヴェーダ特有の食事に対する考え方は、工夫次第で日本人にも応用が効くものという人もいるけれど、多くの場合は料理に得意不得意あったり、気候が異なり使用する食材、更には人の体質も千差万別。そのため、アーユルヴェーダの食事スタイルをそのままの形で日本人の食卓に持ち込むのは難しい。

アーユルヴェーダの食事療法は、どちらかと言えば「何を食べるか」という実践的なことよりも、「どのように食べるか」という理論的なことを取り入れていった方がやりやすいかも。例えば、よく噛んで食べる、スマホやテレビを見ながら食べない・喋らない、腹八分目といったもの。簡単なことだけどやってみて。

 

4. 即効性を求めない

 

何もアーユルヴェーダだけが素晴らしいとは限らない。

自分にとって必要なことだなと思ったら、アーユルヴェーダに限らず積極的に取り入れていくというフレキシブルな姿勢でいたい。それは、現代を生きる上で至って自然なことである思う。今の現代は混沌としているように見えるかもしれないけれど、色々な世界を融合させて健康になれるのであればいい。

ベースはアーユルヴェーダ、健康法も多様性をもたせていけたらいいなと思っている。

 

 

 

 

アーユルヴェーダに限らずどんな健康になる手段を選んだとして、あなたが健康になるサポートをしてくれるならそれでいい。

興味関心ある方は是非実践してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 

 

無理ない程度にだけど、時には厳しくもしないとだらけてしまうからね。

 

アラフォーでもがんばる!!!