「~になって、~の役に立ちたい」の大切さ | Shall we think?!

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一個人、海賀大湧の自由な発想の記

今回は、「~になって、~の役に立ちたい」という夢・願いの大切さについて触れたいと思います。

夢を語るとき、「~になりたい」という表現をする方が多いと思います。例えば、「スポーツ選手になりたい」・「芸能人になりたい」・「医者になりたい」・「公務員になりたい」・「社長になりたい」・「大企業に勤めたい」等々、ある存在になりたいという願望(=「存在目標」)を表現するケースを多く聞きます。

その、いわゆる「存在目標」を一歩深めて考えると、その先に「有名になりたいから」・「目立ちたいから」・「かっこいいから」等の外観上の理由や、「儲かるから」・「一生安定しているから」等の経済上の理由につながっている場合も多いように思われます。メディアやネットの発達によって「多くの人々に見てもらいたい」という意識が高まり、また経済社会の発展で「お金を多く稼ぐ人生が正しい人生である」という感覚が蔓延しています。

この「存在目標」だけに意識を支配されると、次のような「負の思考」が生じやすくなります。つまり、①(不正も含めて、)どんな手をを使ってでも、その存在になる/儲ける、②その存在になったら/儲けを実現したら、(不正も含めて、)どんなことをしてもその存在にしがみつく、という発想です。存在(地位)だけを重視・追求することにより、それだけが「人生の最終的なゴール」になってしまうのです。

しかし、様々な職務にはそれぞれに本来の意義(=「活動貢献目標」)があります。公務員であれば「多くの国民の幸せのために、万難を排して職務を全うする」、医者であれば「多くの患者を救済するために職務を全うする」、社長であれば「多くの生活者を豊かにするサービスを提供し、全社員の生活を支える」、芸能人であれば「多くの生活者を幸せにするような豊かな芸を磨き、後世に伝える」等々、表現はいろいろと考えられるかもしれませんが、その職務固有の活動貢献が存在します。別の言葉で言うならば、「ミッション」と言うこともできます。「~になって、~の役に立ちたい」
という部分です。それを充分に意識することが、とても大切なのです。

結論を申し上げると、「活動貢献目標
を充分に理解してプロセスを遂行することで、事を成し遂げ、「存在(地位)の継続」につながるのです。「存在(地位)の継続」のために不正をしたり、悪知恵をめぐらすことはあまり頭のいいことではありません。どうしたら素晴らしい「活動貢献」ができるのかについて、豊かな知恵を発揮する人々こそが、日本の社会を支えている人々と言っても過言ではないでしょう。

私は人事教育コンサルタントとして、企業内で活躍される数多くの方々をインタビューしていますが、優秀な方々の傾向として「職務を通して、社会の人々の生活向上に貢献したい、人々の役に立ちたい」という社会貢献の意識や、「自分の職務におけるプロフェッショナリズムを試してみたい、花開かせたい」という自己実現の意識が多く見られました。それらの皆さんは、職務固有の活動貢献を充分に理解して、活躍をされていました。そして、高い地位に上れば上るほど、そこに期待される職務範囲・責任は大きいのですから、広く社会に貢献するためには、益々の自己研鑽を積まなくてはならないことも理解されていました。

学生の皆さんがしっかりと様々な職務の「活動貢献目標」(ミッション)を理解し、社会に出て活躍されることを期待しています。また、それらをしっかりと理解していない大人たちに遭遇した時に、「何かおかしい」と感じる感性を持った若者が増えてくることを期待しています。