地域再生の罠 | 松岡隼人オフィシャルブログ「てらブロ」Powered by Ameba

 ある尊敬する先輩から、本を紹介していただきました。それがこれ。「地域再生の罠」久繁哲之介著。

 我々は日頃、あそこの道をこうして、建物の壁をこうして、あそこにはあれがあったほうがいい。観光客は・・。と言った話をしています。しかし、この本は、全く違った視点で地域再生について述べてありました。

 著者いわく、日本のほとんどのまちは、欧米の器や制度を技術的・表面的に見て、そのまま持ち込んで、それに市民が合わせることを強制されている。街中には、市民が余計なお金と気を使わない場所は少ないし、街路の位置づけは、車優先で、人が座って休むことも交流することもままならない・・・。だから、市民の心、ライフスタイルが先に尊重される地域づくりをするべきだ。と。

 地域づくりや観光という言葉を頻繁に耳にしますが、何か違和感を感じていたのは、そういうことだったんだとはっとしました。

 人吉の方は、私より公というボランティア精神の高い方が多いように感じます。自分たちの意見を持って、自分たちが、市民が心豊かに過ごせる公益的な空間を自分たちの手でつくり挙げてもいいのではないでしょうか。

 地域再生のヒントを得ることが出来た本でした。皆さんもぜひ読んでみてください。